動画上のタップスポットは、ユーザーに自然な行動を促す
――LODEO Tappable Videoを活用してどのようなプロモーションを実施したのか、クリエイティブのポイントとともに教えてください。
廣澤:今回のクリエイティブは、「頭皮の問題認識をしていない」「認識はあるが、解決策をとれていない」などのお客様の認識のレイヤーごとに適したメッセージを作成し、1つのストーリーラインを作りました。それをもとにしたマスター動画を、メディアごとのフォーマットに合わせて再編集していくという作り方をしています。LODEO Tappable Videoは15秒ですが、スポットを置くことで、悩みの気づき、商品理解の深みを出すことができました。
マスター動画
加藤:15秒と限られた尺の中で、「正しい髪の洗い方」など、視聴ユーザーが気になるだろうと思うところにスポットを置き、その詳細を説明したページへ遷移できるようになっています。自由度が高いプロダクトですので、動画のどのポイントに、どのようなデザインでスポットを置くか、自由に設計することができます。

「触れる動画」で1リーチの価値を上げ、UXの分断を防ぐ
――では、なぜLODEO Tappable Videoを選ばれたのでしょうか。
廣澤:私が考えるLODEO Tappable Videoの魅力は、見て終わる・スキップするという従来の動画広告に対して、シグニファイアを付与できることです。シグニファイアとは、何かしらのシグナルを置くことでインタラクションの可能性を示し行動を促すこと。動画上にアイコンがあると、「この動画はクリックができる」という認識が生まれますよね。そのほうが、動画の最後にリンクを置いて導線を引くよりも、行動を促せます。この点で、LODEO Tappable Videoは優れているフォーマットだと考えています。
またキュレルはスキンケア商品ですから、まずサンプルを試し、実感していただくことを重視しています。テレビを筆頭に一般的な動画広告の場合、機能の訴求後にキャンペーンを検索してもらう表現や導線になっていることがあります。その点LODEO Tappable Videoは、タップポイントからサンプル告知ページへ、UXを阻害させずに誘導することが可能です。
一部の動画メディアやプラットフォームでもリンク導線を設定できますが、ユーザーの接触態度に違いがあります。動画プラットフォームのユーザーは次の動画コンテンツが見たいというモードなのに対して、LODEOの配信先である記事系のメディアでは、ユーザーは有益な情報を得たいというモードです。したがって、今回はできるだけ配信先メディアとコンテンツの乖離が出ないように事前に配信面の選定を行った上で運用してもらっています。知りたかった情報を記事で読んだ後に、異なる有益そうな情報が飛び込んでくれば、「知りたい」と感じて認知や行動に寄与すると考えました。