フライウィールは、2018年11月29日、会社設立および製品ローンチに関するメディア説明会を開催。事業理念やサービス概要をはじめ、アスクルが運営する「LOHACO」における導入事例が紹介された。
社名の「フライウィール(FLYWHEEL)」とは、はずみ車のこと。「データを人々のエネルギーに」というミッションのもと、基盤となるデータプラットフォームを構築し、プロダクト開発を含めたソリューションを提供することで、企業が保有するデータの価値を最大化していく。
同社のメンバーは、グーグルやマイクロソフトなど、グローバルプラットフォーマー出身のエンジニアやマーケターで構成されている。「我々はこれまでプラットフォーマー側で、データとAIを駆使してきた。その経験を活かし、日本企業向けにカスタマイズして提供していく。これによって生産性向上に寄与することで、日本をよりよい社会にしていきたい」と横山氏は語る。
同社はエンタープライズ企業を対象にBtoBビジネスを展開。各企業内に閉じたデータプラットフォームの構築に限らず、社外パートナーや産業全体を俯瞰した価値を提供していく。
それを実現する3つのソリューションが「FW データプラットフォーム」「FW 広告プラットフォーム(近日ローンチ予定)」「FW レコメンドエンジン」だ。すでにアスクルが運営するECサイト「LOHACO」へ「FW レコメンドエンジン」が提供されており、既存のレコメンドエンジンの2倍のカート追加数を達成しているという。また将来的には物流と連携できるシステム設計を進めている。
データの価値を認識し、データを収集・蓄積する企業が増えている一方で、膨大なデータをビジネスでの活用にまで結び付けられている企業は多くはないのが現状だ。同社は、収集データを実際に使えるデータへと整備してソリューションへとつなげ、企業の目的達成まで寄り添って支援していく。
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