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イベントレポート

アフラックCIOが語る、コンタクトセンター再構築PJによるデジタルトランスフォーメーション成功事例

アフラックが挑んだデジタル変革、成功までの道のり

 そしてデジタルトランスフォーメーションへの成功事例として、アフラックのコンタクトセンター再構築の取り組みが紹介された。

アフラック生命保険株式会社 常務執行役員 CIO 二見 通氏

 今回のプロジェクトを始めるにあたり、最初に取り組んだ大きな仕事は「自分たちのゴールを設定すること」とアフラック生命保険(以下、アフラック) CIOの二見氏は語る。「これができていなければ、何か課題にぶつかった時や大きな決定をする場合に、方向を間違ってしまうからこそ、チームで時間をかけて議論した」という。その結果、ゴールは「デジタルを活用した最高の顧客体験の提供」に定まった。

 もともと同社のコンタクトセンターは、「新規加入」「代理店」「保険金」など業務ごとにシステムが構築され、データがバラバラに蓄積されていたことで、顧客と代理店とアフラックがタイムリーな情報で結ばれていないという課題があった。コンタクトセンターを再構築することで、この課題の解決を目指したのだ。

 結果として、「ACE(Aflac Customer Engagement system)」という一つのプラットフォーム上に、すべてのコンタクトセンターのアプリケーションをのせ、「対応履歴・手続履歴の一元化」や「一貫性のある顧客対応」を実現することができた。

 また導入効果としては、顧客対応のスピード・品質が向上したこと、ITコストが30%削減ができたこと、開発の生産性が上がったことが共有された。そして今回のプロジェクトの成功要因は大きく3つ、「社員と企業文化の変革」「標準機能活用の徹底」「Success Cloudの活用」だと二見氏は語った。

「今後はお客様や代理店、社内向けのアプリケーションも、一つのプラットフォームへのせて、すべてのフレッシュなデータを共有できるようにしていきたいです。その結果、お客様に対して素晴らしいサービスが提供できます。また、今興味を持っているのは、アインシュタイン。来年はコンタクトセンターに導入したいと思っています。また、今回のプロジェクトを通して、変化は自ら起こしていくものだと実感しました。今後も当社はさらにイノベーションを続けていきます」(二見氏)

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

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2018/12/13 08:00 https://markezine.jp/article/detail/29914

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