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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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マーケティングを経営ごとに 識者のInsight

一貫した顧客体験を実現する すかいらーくの攻めの戦略

 金融からキャリアをスタートし、コンサルタントや経営者を経て、2016年よりすかいらーくの社外取締役として経営に参画していた和田千弘氏。今年7月には社内にポジションを移してCMOに就任、10年成長を続ける同社のさらなる拡大と顧客への還元のため、ITをはじめ各種のマーケティング投資を加速させている。混沌とした時代、外部にはリスクと思える戦略をなぜ取れるのか? 厳格な経営管理と徹底した情報収集を重視する和田氏の言葉から、全社的な活動としてのマーケティングのあり方を考える。

※本記事は、2018年12月25日刊行の定期誌『MarkeZine』36号に掲載したものです。

MITでマーテクに触れ「人生を変えよう」と決断

株式会社すかいらーくホールディングス 取締役常務執行役員 CMO マーケティング本部 マネージングディレクター 和田千弘(わだ・ゆきひろ)氏
1992年に第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に入社。大蔵省大臣官房調査企画課やマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社を経てアルペン取締役企画本部長、カートサーモン日本代表マネージングパートナー、インターブランドジャパン代表取締役社長CEO、グーグル日本法人事業戦略部門長兼分析統括責任者、シャディ代表取締役社長兼CEOを務める。2016年に当社社外取締役に就任し、2018年7月より現職。

――和田さんは2016年からすかいらーくの社外取締役、そして2018年7月から社内のCMOとして改めて参画されていますが、そこまでの変遷もとても多彩でいらっしゃいます。まず、キャリアを金融からスタートされて、なぜマーケティングの世界に移られたのかうかがえますか?

 新卒で旧・第一勧銀に入社し、同社からの派遣で1999年にマサチューセッツ工科大学(MIT)に留学しました。ちょうど米国はITバブルの時期で、1998年にGoogleが創業し、スマートフォンの原型のようなデバイスも登場していました。音声認識や自動翻訳といった、今現実になっている技術の多くもMITでは既に議論されていたんです。また、私が後に日本法人の代表を務めることになったインターブランドが、初めて「ブランド価値」を計算できると発表して、衝撃を受けました。

 当初はファイナンシャルエンジニアリング、いわゆる金融工学を専攻していたものの、どうやら金融の知識を使って別の何か新しいことをやったほうがおもしろそうだと思い、イノベーションとマーケティングテクノロジーの学科へ移りました。人生を変えようと思ったタイミングでしたね。ITなのかマーケティングなのかの線引きはさておき、とにかく新しいものを作る、イノベーションを起こすことこそが自分の仕事だと思いました。留学中に第一勧銀がみずほになったこともあって、第一勧銀は退職し、自費でMBAを取得してから帰国しました。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/12/25 13:00 https://markezine.jp/article/detail/29958

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