デジタルマーケティングにおける今後の展望
――今後、次世代の顧客に対して効果的なアプローチをしていくために、活用したいSNSや媒体はありますか。
冨田:まず、昨今のデジタルネイティブな若者層は当たり前のように複数のプラットフォームを使い分けます。また、若年層に対して影響力を持つインフルエンサーも複数のメディアにまたがってコミュニケーションを展開しています。
そのため特定のメディアやSNSに注力するのではなく、複数を組み合わせてアプローチすることが大事で、案件毎に最適な組み合わせを今後も考えていきたいです。
――最後に、今後の展望を教えてください。

冨田:現在課題となっている KPIの設計とその計測方法を確立することですね。複数のメディアを横断したプランニングと、KPI設計が求められている中で、メディアを横断した効果計測手法を模索しています。
マーケティング投資に対してどの程度事業貢献しているのかを明確化するためにも、メディア横断で最適な施策評価をできるようにしたいです。
そして今回のウルトラギガモンスター+については、動画SNS放題という現代のスマホ利用動向を考えると非常に魅力的なプランだと思っています。ですので、このベネフィットがターゲットに伝わるよう、デジタル上のメディアを横断したアプローチやターゲットインサイトに基づいたデジタルならではのコンテンツの展開を積極的に行っていきたいと思っています。
執筆後記:学生が感じたソフトバンクの強い意志
当初、私たちがソフトバンクにインタビューをしたいと思った動機は、「動画SNS放題」という前代未聞なベネフィットを提供するウルトラギガモンスター+への好奇心からでした。しかし、実際に冨田さんからお話を聞く中で、ウルトラギガモンスター+の全貌だけではなく、「業界をけん引していくのは自分たちだ」というソフトバンクの強い意志を感じることができました。

技術面で競合他社との差をつけることが難しい現状に対して、サービス面で圧倒していく。そして、顧客のインサイトをもとに的確なコミュニケーションを取る。これらのことを徹底していくことがマーケティングには求められるし、ソフトバンクが急速な成長を遂げている理由も理解できたインタビューとなりました。