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コンテンツ単位のブランドセーフティが必要 大和ハウスの徹底した対策に迫る

不適切な面への掲載を防ぐ

 CHEQは、広告掲載先として適切かどうかをリアルタイムで判断し、不適切であれば未然に掲載を防止できるサービスだ。「ブランドセーフティ」「アドフラウド」「ビューアブル」という3つの軸で配信するかどうかを決定するものだ。

 通常のアドベリフィケーションツールなどでは、サイトをクロールして適切なコンテンツかどうかを判断するため、時間がかかってしまう。一方、CHEQの場合は直接メディアにタグを埋め込んでいるため、ほぼリアルタイムに近い形でメディアのコンテンツの内容を把握することができる。そのため、配信を未然に防ぐことができるのだ。

 2018年9月にCHEQが日本に進出したことを知った大和ハウスはすぐにトライアル導入を決定。大手ポータルサイトで効果を検証した。検証の際には、ある程度インプレッションが出るよう、ブランドセーフティの基準だけ設け、その基準を満たした広告枠にのみ配信を行ったという。

全記事の約3割をブロックする結果に

 では、その結果はどうだったのだろうか。小林氏は「全記事の約29%がブロックされました」と明らかにした。このブロックされた記事をチェックしたところ、多くは好ましくないといえるもので一定の成果はあったようだ。ただ一方で、過剰にブロックされていたと感じる部分も多かったという。

 「不適切だと判断された記事を見る限り、ネガティブなイメージのある単語が掲載されている記事が排除されているのではないかと思います。ただ、ネガティブな単語があるから記事の内容そのものがネガティブだとは限りません。機能を高めることで、個別の企業や業界にとってネガティブな記事であるかどうかの判断までできるようになるともっと使い勝手が向上すると期待しています」

 また、CHEQ導入によって得られたメリットがもう一つあるという。それは、これまでホワイトリストに入れることができなかったメディアにも広告配信ができるようになるという点だ。

 「一部カテゴリがNGという理由で出稿できなかった媒体がとても多くありました。ホワイトリストは100%安全と判断できるものに限定していたのですが、それだと配信先がなかなか増えない、リーチが限られるというジレンマを抱えていました。しかし、CHEQであれば記事単位でブロックできるので、これまでNGだった媒体にも配信できる可能性が飛躍的に上がると感じています

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媒体が広告の透明性を高めなくてどうする

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/02/14 09:00 https://markezine.jp/article/detail/30302

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