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DVDからブルーレイへの移行は進むか?映像メディアの現状とこれから


パッケージメディアとしてのブルーレイの可能性

 パッケージメディアの場合、同じく映像コンテンツをユーザーに提供しているテレビや、オンライン動画サービスとの関係についても考える必要がでてくる。またDVDソフトがセル市場と、レンタル市場に分かれているように、同じ媒体でもビジネスモデルが大きく異なる場合もある。

 そのようなビジネスモデルや映像メディア全体について、コンテンツ課金の有無、及び放送やストリーミングなど一時的に情報が流れていく形態なのか、あるいはパッケージやデータベースを主体としたストック型のサービスなのかを軸に分類してみる。

 各メディアの図の配置については多少解釈が分かれてくるだろうが、ブルーレイが今後主にその市場を広げていくのは、現在のDVDレンタルやDVDセル市場となるだろう。ブルーレイのメディアとしての競合を考えたときに、今後はオンラインの動画サービスが脅威になってくるのは間違いない。一方で、DVDやブルーレイソフトが主体としている映画コンテンツについて考えてみると、現状では直接の競合とはなっていない。

 YouTubeやニコニコ動画は主に短時間のコンテンツが多く、映画のような長時間のコンテンツ視聴にはあまり利用されていない。むしろDVDソフトの一部をニコニコ動画にアップし、その下で商品が販売されているといったケースが多くみられ、パッケージソフトの販売拡大に繋がっている面も大きい。

 長時間のコンテンツを提供しているYahoo!動画やGyaoは、期間内で視聴できる動画が限られており、映画ソフト市場をリプレイスするものというよりは、テレビに近い広告ビジネスを元にしたものだと言えよう。また、ネットでの有料放送は現状ではダウンロード型よりもストリーミング型のものが主体であり、パッケージ市場よりもレンタル市場を代替する位置づけとなっている。

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ブルーレイはプラットフォームになれるのか?

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この記事の著者

美谷 広海(ミタニ ヒロウミ)

1975年フランス生まれ。引越し歴14回。ゲーム、モバイル、ウェブとデジタルコンテンツの企画、プロデュースを行い、2007年10月から楽天株式会社国際開発室に勤務。ブログは『世界を巡るfoolon the web』 。メールは hiroumitani@gmail.com

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/04/11 12:51 https://markezine.jp/article/detail/3081

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