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“顧客体験の創造”から次のステージへ ポルシェが挑むブランドの継続と強化

 2018年にブランド70周年を迎えたポルシェは、既存オーナー向けの施策と並行してミレニアル層へのアプローチに注力している。日本市場のマーケティングを率いる山崎香織氏からは、自身の経験を振り返る中で、また現在と今後のポルシェについて語る中で、重ねて“チャレンジ”という言葉が発せられた。課題を見据え、力強く乗り越えていくチームのベースにあるのはブランドの根幹である「進化と挑戦」の姿勢だ。

※本記事は、2019年4月25日刊行の定期誌『MarkeZine』40号に掲載したものです。

海外赴任で思い知ったチームビルドの難しさ

ポルシェジャパン株式会社 執行役員マーケティング部長 山崎 香織(やまざき・かおり)氏
大学卒業後、トヨタ自動車入社。欧州新規市場開拓、営業企画担当。よりグローバルな環境での活躍をもとめ、日産自動車へ参画。海外市場の販売・マーケティング戦略企画に従事。在職中、欧州日産自動車会社(在フランス)および経済産業省へ出向。Executive MBA取得のため、再渡仏。QVCジャパンマーケティングディレクターを経て、2015年より現職。ポルシェジャパンマーケティングチームの「進化と挑戦」のために日々邁進中。

――山崎さんは自動車業界でのマーケティングを長く経験されていますが、元々なぜ自動車業界へ入られたのですか?

 もちろん車好きでもありますが、新卒時にいちばん大きかった動機は、日本からグローバルへ打って出て世界一になれる業界で働きたい、ということでした。縁あって自動車業界に携わることになり、日本の基幹産業に入れたときは嬉しかったです。営業のみ、マーケティングのみの業務も経験しましたが、基本的にはひとつのマーケットに対して、営業もプロダクトマーケティングも含めてビジネスを築く仕事をしてきました。

――海外赴任の経験もおありですよね。山崎さんの取材記事で、フランス駐在時に外国人の部下とのコミュニケーションがとても難しかったというお話を読みました。

 もう10年以上前の話ですが、やはり海外赴任は自分にとって大きなチャレンジでしたし、転機になりました。元々海外志向は強かったものの、実際に現場には日本人一人、周囲は多国籍の面々がそれぞれの価値観やスピード感で動く中、結果を出すのは容易ではありませんでしたね。自分の意思を正しく伝えながら、相手に共感していただかないといけないので。

――そのときは、チームビルドをする上でどのような工夫をされていたのでしょうか?

 当時の解としては、相手がどの国のどの年代の人であっても「ゴールはどこなのか」をきちんと理解していただくことが大事なんだと実感していました。皆が同じ方向を向きさえすれば、そこへのインプットが多様であることは、むしろチームにとってプラスです。軸足をぶらさずにひとつの方向に向かう、というチームビルドの経験は、今でもジャパンのチーム内でも本社との連携でも活きています。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/04/25 13:00 https://markezine.jp/article/detail/30862

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