ブランド課題解決に向けてTwitter活用を開始
食品保存やレンジ加熱・調理時に大活躍の食品包装用ラップフィルム。旭化成ホームプロダクツが手がける「サランラップ」は、その名が代名詞として使われることも多く、高い市場シェアを誇るロングセラーブランドだ。
長年トップシェアを走ってきた「サランラップ」だが、一方で堅実で固いイメージが付き、若年層へのアプローチ、とりわけ若年女性のブランドイメージ向上が課題となっていた。課題改善を図るため、テレビCMを中心としたコミュニケーションを継続しながらも、デジタル施策の取り組みを強化している。2016年頃からWeb動画の制作やYouTube広告の配信、LINEの活用などを行ってきた。
そして次に着目したのが、それまで手を着けられていなかったTwitterの活用だった。その理由について、広告宣伝担当の児嶋和生氏は次のように話した。
「若年層へのアプローチはもちろんですが、『サランラップ』を活用するシーンを広げていきたいという想いもありました。その際、企業側から一方的に伝えるのではなく、利用者自身が生成してくれるUGCがどんどん出てくるような場での施策の展開が合っていると思い、中でもTwitterが最適だと考えました」(児嶋氏)
商品リニューアルの認知を拡大
2018年3月に、商品のリニューアルが実施された「サランラップ」。リニューアル最大のポイントは、発売からずっと直線型だった刃を“M字型”に改良したことだ。ブランドにとってこれは非常に大きなニュースだった。
「『切りやすさ』は、お客様がラップを買う時に重視されるポイント。同時に商品開発担当にとって、さらなる切りやすさへの追求は取り組むべき重要課題でした」とリニューアルについて語るのは、商品開発をはじめ商品企画を担当する片山洋希氏。
片山氏によれば、M字型の刃に変更することで、刃が当たる3点に力が集中するようになり、従来品と比べ4割ほどの軽い力でフィルムが切れるようになったという。
そして、このリニューアルの若年層への認知拡大を図り企画されたのが、「#サランラップ漫画劇場 キャンペーン」だ。