ビジネス成果にも大きく寄与する結果に
また、漫画を楽しむだけでなく、実際の購買へつながったとわかるようなツイートやブランドスイッチが起きたと見えるツイートも散見された。このように、売上にもつながっていることが確認できた点も評価できると児嶋氏は話した。
「ラップフィルムのような日用雑貨は、広告を見てすぐに買いに行こうとなるものでもない。その中で購買につながるツイートが出てきたのは、情報の伝わり方が良かったのだと思います。質の高い漫画コンテンツとTwitterを組み合わせて情報を深く伝えられたからこそ、今回のキャンペーンは成功したと考えています」(児嶋氏)
また、児嶋氏は「想定以上のインプレッションが獲得でき、課題としていた若年層の認知度も比較的高い数値を叩き出せました」と若年層にも認知が広がったことを高く評価した。これも、テレビだけでなくTwitterを組み合わせて活用したからこそ生まれた結果と言えるだろう。
ブランド60周年に向けユニークなアカウントへと育成したい
2020年には、ブランド60周年の節目を迎える「サランラップ」。最後に今後の展望を聞いたところ「60周年のコミュニケーションについてこれから考えていきたい」と、木村博紀氏は語る。
「今後も拡散力のあるTwitterを使って、生活者の皆さんに情報を届けていけたらと考えています。運用については、旭化成ホームプロダクツとして立ち上げたアカウントですので、『ジップロック』やクッキングシートの『クックパー』など『サランラップ』以外の商品のコミュニケーションでも活用していきたいです」(木村氏)
今回、Twitterアカウントをローンチするタイミングで大きな盛り上がりを作ることに成功した旭化成ホームプロダクツ。「公式アカウントが休眠状態になっている」「新たにTwitterアカウントを立ち上げて利用者にアプローチしたい」という企業は、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。