Brand Financeは、ブランド価値とブランド力に着目した企業ランキング「The Brand Finance Japan 100 2019 report」を発表した。
ブランド価値1位はトヨタ自動車 上昇率はユニクロがトップ
同社では、ブランドオーナーが市場でブランドをライセンシングした場合に得られる正味経済効果をブランド価値と定義し、ランキング化している。
1位にランクインしたのはトヨタ自動車で、ブランド価値は5.8兆円と、昨対比18%上昇した。ハイブリッド・テクノロジー領域のパイオニアとして技術革新を続けたことが、ブランドの成功要因として重要であったとうかがえる。
2位は昨年と同じく日本電信電話(NTTグループ)で、ブランド価値は4.6兆円だった。日本電信電話は、「世界トップ通信ブランド300」でもトップ10入りを続けている。
また、ユニクロのブランド価値は昨対比で46%上昇し、今回12位にランクイン。ブランド価値の上昇率は、日本一だった。
その他にブランド価値を大きく上昇させた企業として、保険ブランドのMS&AD(昨対比21%)や資生堂(昨対比23%)が挙げられた。
ブランド力1位は日本航空 2位のセブン-イレブンも成長を維持
同社は、ブランド価値の計算する上で、売上水準と同等に「ブランド力」が重要な構成要素であるとしている。
今回、ブランド力のランキングで1位となったのは、日本航空。Brand Strength Index(ブランド力指数)スコアで100点満点中、88.5点のAAAクラスをマークした。同ブランドは特に国内市場において高い顧客満足度を維持している。
また、セブン-イレブンは昨年のブランド力1位に続き、今年も力強い成長を維持。小売業としてはAAAレベルに評価され、Brand Strength Indexは100点満点中85.9点だった。
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