グランプリ選考基準とその後の展開は?
――二代目声優さんはどういった基準で選ばれるのでしょうか?
井上:審査員は内外で構成しており、今の所、統一の基準はありません。投稿を聞いていく中で、審査員それぞれの基準ができてくると考えています。現在、「塩」は減塩志向で悪者のイメージが付いているので、その暗いイメージを吹き飛ばす「明るい」イメージは必要だと思います。
――グランプリに輝いた方はWeb広告を中心に活動されるとのことです。二代目声優さんが担当するWeb広告は最短でいつくらいにお目見えする予定でしょうか?
井上:活躍して頂くWeb広告案を検討中です。グランプリの方とスケジュール調整をしなければならないため確実なことは言えませんが、今年中には動画という形で披露したいと考えています。
若年層向けに有効なWeb施策を継続展開していく
――オーディションの時点でこれだけ盛り上がっているので、おのずと二代目声優さんのWeb広告に対する期待は高まると思いますが、プレッシャーなどはありますか?
井上:多くの反響があったオーディション締め切り後は、グランプリの方の活躍の場に注目が集まると感じています。若い世代に響くよう、継続的に有効なWeb施策を行っていかなければならないというプレッシャーがあります。
――最後にTwitterキャンペーンを企画する読者の方に向けて、アドバイスをいただけますか?
井上:今回の施策は当社だけで企画立案した訳ではなく、当社が依頼している代理店と打ち合わせを重ね、実現したものです。ブレインにテレビ番組の元プロデューサーを起用することで、中からは見えない(わからない)部分、強みなどで話題性を引き出してくれたことが成功した要因であると考えています。
「伯方の塩 二代目声優オーディション」が、若年層へのリーチを狙ったプロモーションだということであれば、大成功と言えるのではないでしょうか。オーディション開始直後には、「伯方の塩」という商品名がTwitterのトレンド入りをした結果、若年層を中心にTwitterのフォロワー数が4倍増となるなど、予想を上回る結果となりました。「若い世代の食への関心低下」を懸念している伯方塩業ですが、Twitterを使って応募する今回のキャンペーンのように、若年層へのメッセージが伝わりやすいチャネルを上手に使っていけば、若年層の食への関心を向上させることも可能になってくるのではないでしょうか。