尋常ではない業績を上げ続ける会社
下図は、セキュリティ・コンサルティング会社ワークストラストのWebサイト。コンサルティング業務そのものはグループ会社に任せており、ワークストラストの役割は集客と成約。つまり純然たる「営業会社」だ。集客はネット経由のみ。地回りはナシ。そうせざるをえないのは、2006年秋現在、ワークストラストは、中溝社長の一人会社だからである。
競合では、デロイト・トーマツなど大手コンサルティング会社とぶつかることも多いらしい。うーん、デロイト・トーマツが競合…。ワークストラストとの社格の差、ブランドの差は100万光年はありそうだ。商材は、ISMSやプライバシーマークなどのセキュリティ認証の指導。お客にしてみれば、ブランドと信用のある会社に頼みたいところだ(その方が社内も通しやすい)。この市場ではとても大手にはかなわない。
だがワークストラストの業績は、同業他社が「えっ、アンタのとこ一人でそんなに売上げ上がってんの!?」と驚くほど好調らしい(私も数字聞いて驚いた)。その秘訣は何だろうか?
中溝社長は語る。「まずお客様の集まるところに広告を出す。次に、自分たちのあり方や価値を明朗に説明し、お問い合わせをいただく。そして信用していただき、成約をいただく。普通のことを普通にやるだけです」尋常でない業績をあげながら、プロセスは「普通のことを普通にやるだけ」のはずはなく、実行段階で普通じゃない何かがあるに違いない。