ベクトルは、中国のデジタルマーケティング会社iClick Interactive Asia Group(以下、iClick)と戦略的パートナーシップとなる業務提携契約を締結した。
今回の提携を通じて両社は、訪日インバウンド、中国越境ECおよびスマートリテール分野などでデジタルソリューションを提供する。具体的には、約11億のユーザーを有する中国のSNS「微信(WeChat)」において、「ミニプログラム」と呼ばれるダウンロードせずに利用可能なアプリケーションの開発に注力していく。
iClickは中国においてオンラインマーケティング技術プラットフォームを提供しており、約8.3億人のネットユーザーの個人情報を匿名データとして保有している。これにより、適切なオーディエンスを特定し、デバイスに適切なタイミングで広告を表示することが可能。また、人工知能を組み込んだプラットフォームを活用し、消費者行動に関する予測に必要な知識を学習、構築、蓄積することもできる。これらを日本におけるマーケティングソリューションに活用していく。
一方ベクトルは、日本市場におけるサービスの参入戦略や顧客との関係構築、マーケティングコンテンツ制作などを管理する役割を担う。今後は日本各地のレストランや商業施設、小売店舗、交通機関、自治体といった領域においてサービスを提供し、訪日インバウンドビジネスに貢献していく。
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