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「憧れを身近に」して売上3倍に ゴディバ ジャパンが挑むデータドリブン経営

2019/09/25 13:00

 高級チョコレートの代名詞といえば、ゴディバ。近年はそのイメージを寸分も損なわないまま、ゴディバ ジャパンではコンビニエンスストアをはじめとして販路を拡大し、この7年で売上を約3倍の400億円まで伸ばしている。この立役者であるジェローム・シュシャン社長が、会員データの活用を中心にさらなるデジタル化を推進するべく、この5月にCDOとしてアマゾンジャパンやジョンソン・エンド・ジョンソンなどで手腕を振るってきた宮野淳子氏を招聘。両氏に、ブランド維持と販路拡大の両立について、またデジタル化の構想について取材した。

目次

※本記事は、2019年9月25日刊行の定期誌『MarkeZine』45号に掲載したものです。

全国300店舗、CRM会員85万 右肩上がりのゴディバの勢い

ゴディバ ジャパン株式会社 代表取締役社長 ジェローム・シュシャン氏
日本およびアジアを中心とする国際市場において25年以上にわたるラグジュアリーブランドのマネジメント業務に従事した経歴を持つ。2010年6月にゴディバ ジャパンの代表取締役社長に就任、革新的な新製品の開発やチャネル拡大戦略、マーケティング施策により多様化する顧客のニーズに応え、日本の業績を7年間で3倍に成長させた。日本以外に、韓国、オーストラリア、シンガポールのマーケットおよび全アジアのフランチャイズビジネスを統括する。2016年に著書『ターゲット~ゴディバはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか?』(高橋書店)を上梓。

ゴディバ ジャパン株式会社 Chief Digital Officer 兼 マーケティングコミュニケーション&デジタル/ITトランスフォーメーション統括本部長 宮野淳子(みやの・じゅんこ)氏
オーストラリアロイヤルメルボルン工科大学大学院を修了後、日本ロレアルにて世界No.1化粧品ブランドであるロレアルパリの立ち上げ要員として入社し、ダイレクトマーケティング、CRM、デジタルマーケティングを統括。その後、アマゾンジャパンでソーシャルマーケティングおよびファッション事業部のマーケティングを統括後、ジョンソン・エンド・ジョンソンにてデジタルトランスフォーメーション推進部門を統括。2019年5月より、ゴディバ ジャパンのChief Digital Officer 兼 マーケティングコミュニケーション&デジタル/ITトランスフォーメーション統括本部長に就任。

――MarkeZineでは長らく「マーケティングを経営ごとに」というテーマを掲げ、定期誌の巻頭インタビューにはデータ活用の重要性を認識されている経営層の方に登場いただいています。御社では、シュシャン社長が新たにCDOのポストを設けると決断され、宮野さんを招かれたそうですね。私たちのテーマにまさに合致すると思い、ご依頼しました。

シュシャン:ありがとうございます。ゴディバの日本事業は今年6月に親会社が変更になり、ゴディバ ジャパンを本社として韓国、オーストラリア、そしてベルギーの生産施設を管轄する体制になりました。改めて、今まで以上のハピネスをお客様にお届けし、より愛されるブランドになろうとしているタイミングです。

――日本での売上は、シュシャンさんが代表に就任された2010年以来、とても好調だそうですね。現在の概況は?

シュシャン:現在、国内約300店舗とECで商品を販売するほか、コンビニエンスストアとの期間限定コラボ商品なども展開しています。会員制度「GODIVA Club」では、約85万人の会員数を保有しています。また、チョコレート以外にアイスクリームや焼き菓子、ドリンクなどの商品ラインアップにも力を入れていて、この7年で売上は約3倍に伸長しています。

――高級チョコレートはギフト需要のほか、近年は自分用の“ご褒美需要”も伸びていると思います。チャネル拡大や商品展開、ECなど、この数年の戦略で何が売上拡大に大きく寄与したと思われますか?

シュシャン:すべての活動のベースには、我々の「憧れを身近に」というビジョンがあります。オムニチャネル戦略も、それに基づいているから奏功していると考えています。このビジョンは、ゴディバのとてもユニークなポジションを表していますね。


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