ビービットのシーケンス分析クラウド「USERGRAM」はネイティブアプリの行動データ計測に関わる機能を実装した。今回のアップデートでは、ネイティブアプリの利用行動についてより具体的なデータを取得・利用することが可能になり、ネイティブアプリでより精緻なシーケンス分析が実現できるようになった。
具体的には「USERGRAM上で計測対象としているイベントの発生」「プッシュ通知からの起動」「ディープリンククリックによる起動」といった行動が計測された際にキャンペーン名やリンク掲載先のメディア名等の任意の文字列を取得できるようになった。また、アプリの初回起動も計測可能になった。
これらの情報はユーザーの行動詳細画面に表示されるほか、行動によるユーザーの絞り込み条件としても利用できる。
たとえばプッシュ通知の付加情報として通知内容・文言などを取得すると、各ユーザーがどのようなメッセージに反応しアプリ起動という行動につながったのかを把握できるという。
同様に、ディープリンクについてもどこに掲載したどのリンクからアプリ起動をしたのかがわかるようになる。また、絞り込みの条件として付加情報を利用することで、特定の文脈からアプリ起動を行った人に絞ってデータを見ることが可能となる。
どのようなきっかけでアプリを起動したかという「アプリ起動時のユーザーの状況」を踏まえてその後の利用行動を見ると、メッセージが意図通りにユーザーに届いているのか、誤解を与えるようなメッセージになっていないかなどが検証できるようになる。こうした検証を繰り返し、そこで発見された課題を解決していくことが、アプリのUX向上、ひいてはユーザーのエンゲージメント向上につながるという。
【関連記事】
・ビービットの「USERGRAM」、ユーザ注目ワード機能をアップデート AIで興味関心を精緻に分析
・オイシックス・ラ・大地、「Oisix香港」のWebサイトにビービットの「USERGRAM」を導入
・ビービットの「USERGRAM」で「状況ターゲティング」可能に ユーザー単位の時系列データ分析強化
・ビービットの「USERGRAM」と「Arm Treasure Data eCDP」がデータ連携を開始
・ビービット、「USERGRAM」に2つの新機能を追加へ AI活用などで効果的なユーザ分析を実現