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AIが抽出したセグメントに精度高くアプローチ CV増と媒体価値向上を両立した「ヒトサラ」の施策

2020/03/24 11:00

 “料理人の顔が見えるグルメメディア”と銘打っている「ヒトサラ」。昨年からAIを搭載したカスタマーエンゲージメントプラットフォーム「AIQUA(アイコア)」、そしてデータサイエンスプラットフォーム「AIXON(アイソン)」を導入し、レストラン予約のCVRとコンテンツ回遊による媒体価値向上の両立を図っている。「感覚的に把握していたユーザーの“輪郭”がくっきりしてきた」と手応えを語るUSEN Media(USEN-NEXT GROUP)の長﨑卓史氏と吉田亜美氏に、AI活用の効果と展望を聞いた。

目次

数多あるグルメサイトと一線を画す「ヒトサラ」

――グルメメディア「ヒトサラ」では、AIを搭載した2種類のプラットフォームを併用して、ユーザーとの関係構築に成果を挙げられているそうですね。まず、メディアの特徴を教えてください。

長﨑:「ヒトサラ」は現在7年目になるグルメメディアで、月間1億PV、2,000万UUまで成長しています。店舗情報をカタログにしたグルメサイトではなく、プロの料理人にフォーカスした“グルメメディア”として、編集部が手掛けるハイクオリティなコンテンツに注力しているのが大きな特徴です。掲載店は約1万5,000店舗で、5店未満の中小規模の店舗様が75%ほどを占めています。

――厚みのある料理人のインタビューや、「トップシェフがプライベートで通う店」といった企画コンテンツを中心に、素材やその産地に注目した記事まであるのですね。長﨑さんが統括されているMedia Divisionでは、何を事業成長の目標としているのですか?

長﨑:主力メディアである「ヒトサラ」では、ご契約いただいている飲食店からの月額掲載料と予約手数料の合計売上、そして掲載店舗数を増やすことがメインの事業目標です。同時にメーカーや商業施設、自治体などとのタイアップ事業も展開しています。また、訪日外国人向けグルメサイト「SAVOR JAPAN」も今とても伸びており、「ヒトサラ」に次ぐ事業に育っています。

 一方、掲載のメリットを提供するためには一般ユーザーに支持いただくことが不可欠なので、前述のように魅力的なコンテンツを読んでグルメサイトや検索エンジンとは異なる価値を実感していただき、トラフィックやUU数を伸ばして各メディアの魅力を向上させることも重要なミッションとなります。

USEN Media Media Division 統括課長 兼 プロダクト・マーケティング課長 長﨑卓史氏
USEN Media Media Division 統括課長 兼 プロダクト・マーケティング課長 長﨑卓史氏

エンゲージメント向上のために「AIQUA」導入

――飲食店向けと、一般ユーザー向けの活動を両輪で進められているのですね。御社では昨年、Appierのカスタマーエンゲージメントプラットフォーム「AIQUA(アイコア)」、続いてデータサイエンスプラットフォーム「AIXON(アイソン)」を「ヒトサラ」に導入されたそうですね。その背景にあった課題をうかがえますか?

長﨑:一言でいうと、予約CV数の成長と、掲載飲食店の多様性や独自のコンテンツという価値提案をどう両立すればいいのか。その点を模索していたタイミングでした。

 広告プラットフォームの機械学習を活用すれば、CVRの高いコンテンツを効率的に発信できます。ただ、そうすると露出も偏って、多様な飲食店の存在やその奥深さに気づいてもらえません。これでは、「ヒトサラ」の独自性が打ち出せず、エンゲージメント向上も難しくなります。

――今や、予約だけならGoogle上で完結してしまいますし。

長﨑:そうなんです。これまでも、僕らなりに分析したインサイトやセグメントに基づいて配信を工夫していたのですが、材料となるデータは「ヒトサラ」が把握している属性やサイト内行動に限られていました。

 会員制度はあるものの、ユーザーの利便性から非会員でも予約可能にしているので、非会員のユーザーも多く存在します。したがって、会員やアプリユーザー向けの施策は対象が限定的になります。

 そこで、もっと確証を持ってアプローチでき、着実にエンゲージメント向上ができるツールとして、アイコアの導入に行き着きました。

プッシュ通知をブロックするユーザーをエンゲージする4つの方法

 「ヒトサラ」ではプッシュ通知を巧みに活用して、クオリティの高い記事に読者を誘導してエンゲージメントを強化しています。プッシュ通知はこのように強力なチャネルですが、そのポテンシャルを活かすにはブロックしたユーザーを再度オプトインさせることが必要です。そのために有効なメソッドをご紹介します。


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