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個人情報保護法改正案のポイントは?適切な同意の取り方からユーザー自身によるコントロールまで一挙解説

トラステッド・リレーションシップ構築に必要なシステム基盤

 ユーザーと「トラステッド・リレーションシップ」を築くために必要なシステム基盤を、各事業会社が独自で整備するには限界がある。

 そこで登場したのが「CIAM(Consumer Identity and Access Management)」すなわち、顧客IDとアクセス管理を行うソリューションだ。グローバルでCIAMソリューションとしてナンバーワンを誇るのが、SAP社の「Customer Data Cloud from GIGYA(以下、GIGYA)」だ。

 「GIGYAは、まず会員登録やログイン、ソーシャルログイン、さらに複数のWebサイトやスマホアプリにまたがるIDの統合管理、フェデレーションなどを行うことができます。さらに個人情報を取得する際の同意の管理もサポートしています。ユーザーのID情報を細やかにデータ連携するプロファイル機能も盛り込まれています。こうしたバックヤードで支えるために、セキュリティ対応や法規制対応のための機能も搭載されています」(嶋田氏)

 GIGYAの特徴は、ユーザー視点で利便性を高める機能、透明性とコントロールをセルフサービスでユーザーに提供する機能、セキュリティの機能、これらすべてが一つのプラットフォームに集約されていることにある。

 GIGYAの導入企業は、全日空、Pioneer DJ(2020年1月付でAlphaThetaに社名変更)、ヤマハをはじめとする国内企業に加えて、グローバルでは800社以上の企業が利用している。こうした導入企業では、会員登録率が平均で33%アップしており、中には約8倍にまで跳ね上がったケースもあるという。

 たとえばヤマハの場合は、グローバルで37に及ぶ製品サイトを運営していたが、国ごとの法規制対応に苦慮していたためGIGYAを導入。国ごとにデータベースと管理者を置き、他国のユーザーに浸食することなく運用できる仕組みを取り入れた。クラウド認証基盤の一括提供によるコスト効率化も実現できた。

 とあるエンターテインメント企業では、約20~30に及ぶアーティストのファンサイトをすべて自社で開発・運営。しかしすべてバラバラのIDでECサイト、ファンサイト等を管理していたため、各IDの紐付けが急務となっていた。こうした既存の膨大な数のIDをGIGYAで管理、顧客データを統合しつつ、ユーザーの利便性を高める事ができた。

 嶋田氏は最後に、「ID統合やセキュリティ管理など個人情報の保護は、難易度が高く一筋縄ではいかないことも多いでしょう。その時は無理に自社だけで対応しようとせず、GIGYAのようなグローバルで実績のあるプラットフォームやソリューションを有効活用したほうがよいでしょう」と述べ、セッションを締めくくった。

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この記事の著者

石川 香苗子(イシカワ カナコ)

ライター。リクルートHRマーケティングで営業を経験したのちライターへ。IT、マーケティング、テレビなどが得意領域。詳細はこちらから(これまでの仕事をまとめてあります)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/21 14:47 https://markezine.jp/article/detail/33085

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