Twitterのプロモトレンド活用の理由は?
MZ:「農Tube高崎」のTwitterアカウントも立ち上げられていますが、どのような狙いがあったのでしょうか。
畑中:実はプロモトレンドを実施するために、Twitterアカウントを立ち上げたんです。
MZ:広告メニューを使うためにTwitterアカウントを立ち上げたとは意外でした。なぜプロモトレンドを実施したかったのでしょうか。
畑中:プロモトレンドは、デジタル広告の中でもマスメディア級のリーチが得られます。そのため、そこでプロモーションされている商品というのは、どこでも購入できる大手企業によるものが多い。
そんなプロモトレンドにあえて地方自治体のYouTubeチャンネルが出稿することで、キャンペーンや告知が通常よりも広がるのではないかと考えたのです。そこで、メディア予算を集約して投下してみることを高崎市に提案したんです。
また地方PRの場合、対外的な発信に加え、地域の住民の方がその取り組みを認知することが重要です。デジタル広告の場合、「いつどこに出ているのかわからない」ものが多かったりしますが、プロモトレンドであれば、1日中同じ場所に掲載されているので、高崎市民や市役所で働く方にも届くので、やる意味があると考えました。
話題化だけでなく好感度アップにもつながる結果に
MZ:2020年3月にプロモトレンドを実施していますが、どのような成果が得られましたか。
丸川:具体的な数字としては、1,000万インプレッション、2万7,000リツイート、1万1,700いいねという結果になりました。他のプロモトレンドと比べても、見た人の好意度は高かったとも感じていまして、「高崎市にはこんなおいしそうな野菜があるんだ」など、高崎市の野菜に興味を持ってくれたことがうかがえるコメントも数多く見受けられました。
畑中:プロモトレンドでは、「 #野菜もらってくれる方探してます 」のハッシュタグとともに、プレゼントキャンペーンを紹介したのですが、その当選者数は抽選で20名でした。通常プロモトレンドで行うプレゼントキャンペーンはもっと大規模です。
しかし、そこもあえて20名とすることで、少しほのぼのとした雰囲気を演出できたと考えています。
プレゼントする野菜を2人がもらいにいく様子も、「農Tube高崎」にアップすることで、TwitterからYouTubeに動画の視聴を促せるよう意識しました。
MZ:確かに、一般的な企業によるプロモトレンドと比べると異質に見えるかもしれません。その違和感を上手く使われたということですね。
畑中:プロモトレンドで全国に出ることが決まっても、普段の「農Tube高崎」のこじんまりした感は残したままにしようと思ったんです。そのため、プロモトレンドのコメントも変に背伸びしないようにしました。
全国的なものではなく、すぐに買えるものでもないので、ネガティブな反応が出てしまう可能性も考えていましたが、結果として温かい応援のコメントが非常に多くてよかったですね。