コンテンツベースでの訴求にマッチした配信を活用
MZ:LINE広告の配信設定や効果面についてはいかがでしょうか?
網谷:ターゲティングという点では、LINEデモグラフィックデータ配信をメインで使っており、年齢、性別などのセグメントを設定しています。類似配信も使っていて、訴求コンテンツの既存ユーザーと近い属性のユーザーに配信しています。
網谷:LINEデモグラフィックデータ配信をメインで使う理由は、コンテンツベースでの訴求に合致していると考えているからです。アイドルグループのコンテンツなら10代~20代、クーポンであれば30代~40代の女性など、配信コンテンツに合わせてターゲティングができるので助かっています。
また、最近では「都道府県チャンネル」の訴求が成功事例の一つとして挙げられます。このチャンネルは元々、政治経済ニュースへの興味は低くても、自分が住んでいる地域のニュースやイベント情報に興味がある人をターゲットとして2019年にリリースしました。リリース当初は思うようにユーザー数が伸びませんでしたが、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、「地域情報の需要が高まっている」と感じてあらためて訴求を行いました。結果、それまでの3分の1程度のCPIで運用することができています。
オンラインメディアでのブランディングはより重要になる
MZ:マーケティング戦略において、今後チャレンジしたいことは何でしょうか。その中で、LINE広告やLINEのサービスをどのように活用していきたいとお考えですか?
網谷:これまで、認知はテレビCM、獲得はデジタル広告と大まかに区別して運用していましたが、今後はオンラインメディアでのブランディングがさらに重要になると予測しています。テレビCMだけでは届かない層に訴求するため、デジタル広告ではどのような施策があるのかを考えていきたいです。その際、LINEが持つリーチ力が生かせるのではないかと期待しています。LINE広告のプロダクトについても、四半期ごとにアップデートされて新しい機能が加わっています。今後、どんなものが出てくるのかという点でも期待しています。