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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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定期誌『MarkeZine』特集

話題商品・サービスから探る、開発のアイデアを出す秘訣【前編】

 本記事では、最近話題となっている商品・サービスの開発者やマーケターに開発背景や商品開発をする上でのポイントなどを聞いた。

※本記事は、2020年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』54号に掲載したものです。

顧客視点と新規性でお客様が気づかぬ欲求に応える

パピコ「パピべジ」
パピコ「パピべジ」

Q1:パピコ「パピベジ」の開発に至った背景は?

 約70%の成人男女が1日に摂るべき野菜の摂取目標量に足りていないというデータ(※平成29年国民健康・栄養調査)があるほど、日本人は野菜が不足しがちです。「そもそも野菜がどのくらい不足しているのかわからない」「食事だけで野菜を350g摂るのは難しい」「効率良くおいしく野菜を摂りたい」といった悩みやニーズに合わせて、野菜摂取を簡便化&デザート化することで、よりおいしく、より手軽な野菜習慣を提供したいと思い、パピコ「パピベジ」の開発に着手しました。

 また、企業理念である「おいしさと健康」を体現すべく、アイスのおいしさにプラスしてお客様の健康を考えた商品開発を拡充していきたいという思いもありました。

Q2:商品・サービス開発をする上で大事にしていること、またデジタル化が進む中で取り入れていることは?

 商品開発において大事にしていることは顧客視点と新規性です。行動観察や消費者調査を重視し、ネガティブな気持ちも含めお客様の気持ちに向き合い、お客様自身も気づいていないような欲求に応える商品開発を心がけています。そして、前例踏襲ではなく、新しいことに挑戦するようにしています。これまでの考え方や行動パターンを打ち破るような新しい提案をしないとお客様に振り向いてもらえません。新しいワクワクを一人でも多くのお客様に届けたいと思っています。

 昨今のデジタル化の中でSNSはお客様の本音をつかむ手段として極めて重要だと考えています。パピコブランドも2019年4月よりTwitterアカウントを開設し、情報発信のみならず、お客様の声を聴く場として活用しています。

江崎グリコ株式会社 アイスクリームマーケティング部 川野美柚氏<br>2016年、新卒で江崎グリコに入社。アイスクリームマーケティング部へ配属され、以来「パピコ」ブランドを担当。主にパピコのフルーツシリーズや大人シリーズ、マルチパックなどの系列品を担当し、2018年より「パピベジ」の開発に従事。2019年には「パピコの日(8月5日)」の立ち上げを担い、Twitterを中心としたSNS施策にも取り組んでいる。

江崎グリコ株式会社 アイスクリームマーケティング部 川野美柚氏
2016年、新卒で江崎グリコに入社。アイスクリームマーケティング部へ配属され、以来「パピコ」ブランドを担当。主にパピコのフルーツシリーズや大人シリーズ、マルチパックなどの系列品を担当し、2018年より「パピベジ」の開発に従事。2019年には「パピコの日(8月5日)」の立ち上げを担い、Twitterを中心としたSNS施策にも取り組んでいる。

「自分自身」という最初の顧客を大事にする

「着たくないのに、毎日着てしまう」シリーズ
「着たくないのに、毎日着てしまう」シリーズ

Q1:「着たくないのに、毎日着てしまう」シリーズの開発背景は?

 ベンチャー、フリーランスの方々など、特定の服装規定がない方々は、平日も休日も同じようなスタイルで服を着ています。そんな方々はシチュエーションで服装があまり変わらず、常にカジュアルなスタイルで勤務していますので、そんな方々に向けて「リラックスして着られてケアも楽。考えずに毎日着られるから、自分のやりたいことに集中できる」という服を提供したいと思い「着たくないのに毎日着てしまう」シリーズを2017年にリリースしました。

 既存で流通する「ファッション」としての服とは違い、ディテールやデザインよりも着心地やユーザーが服をケアするための時間までも考えた製品が、服装が自由な働き方をされている方々に支持されています。

Q2:商品・サービス開発をする上で大事にしていること、またデジタル化が進む中で取り入れていることは?

 商品・サービス開発をする上で大事にしていることは「自分だったらどうされたいか?」ということ一点のみです。私たちが開発する商品も、サービスも最初の顧客は「自分自身」です。自分たちが心から欲しいモノでなければリリースしません。

 現在はオンラインでのプライベート接客などを開始し、地方の方など店舗に来店していただくのが困難な方々にもオールユアーズの雰囲気や温度感をダイレクトにお伝えする手段として提供しています。また、製品の紹介以外にもオールユアーズの考え方や哲学、影響を受けたモノやコトなど、ビジネスには直接関係はありませんが、重要なことをポッドキャストとして配信し、顧客接点を作っています。

株式会社オールユアーズ 代表取締役 木村まさし氏<br>2015年7月にオールユアーズを創業。「インターネット時代のワークウェア」というコンセプトで服におけるストレスからヒトを開放する服を開発している。最近は「ウェルビーイング」をキーワードに「人と寄り添う、より良く生きるための服」を思考し、ライフスタイルの中で服が貢献できることを模索中。

株式会社オールユアーズ 代表取締役 木村まさし氏
2015年7月にオールユアーズを創業。「インターネット時代のワークウェア」というコンセプトで服におけるストレスからヒトを開放する服を開発している。最近は「ウェルビーイング」をキーワードに「人と寄り添う、より良く生きるための服」を思考し、ライフスタイルの中で服が貢献できることを模索中。

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:44 https://markezine.jp/article/detail/33656

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