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定期誌『MarkeZine』特集

テレビ×デジタルの可能性 スクールIEのフルファネルコミュニケーション施策

 テレビとデジタルを掛け合わせて、マーケティングコミュニケーションを最適化させる――まさに、“言うは易く行うは難し”だろう。長年テレビCMによるプロモーションを展開してきたやる気スイッチグループのスクールIEは、およそ3年前からテレビとデジタルを掛け合わせたコミュニケーション施策に取り組んできた。試行錯誤を経て同社が見出した、現時点での最適解とは。

※本記事は、2021年5月25日刊行の定期誌『MarkeZine』65号に掲載したものです。

テレビCMの定常出稿で築いてきた、高いブランド認知率

(左)株式会社やる気スイッチグループ ブランディング本部 プロモーション部 
スクールIE ブランドマネージャー 吉川博樹(よしかわ・ひろき)氏

大手代理店などでプロモーション領域に関する業務支援に従事した後、2021年にやる気スイッチグループに入社。スクールIEのブランドマネージャーとしてマーケティング企画の立案・実行を担当する。

(中央)株式会社やる気スイッチグループ ブランディング本部 プロモーション部
部長 岩﨑朋幸(いわざき・ともゆき)氏

テレビCMの演出家からクリエイティブディレクター、調剤薬局チェーンの広報責任者、フィットネスベンチャー企業のCMOを経て、やる気スイッチグループへ。2015年に広報誌『ヘルスグラフィック・マガジン』でGood Design Best 100の受賞歴がある。

(右)株式会社やる気スイッチグループ スクールIE本部 営業企画室 室長
石井雄一(いしい・ゆういち)氏

2008年にやる気スイッチグループに入社、スクールIEの教室長として生徒数全国1位を記 録する。直営教室のマネージャー、グループの研修責任者などを経て、2018年よりスクールIEの広告宣伝責任者として営業企画室を担当する。

 創業時から一貫して“子どものやる気”と向き合ってきたやる気スイッチグループ。同社のメイン事業である個別指導学習塾「スクールIE」では、小中高生を対象に全国約1,000の教室を展開。200の質問からなる個性診断テストや学力診断テストなど、独自のメソッドで子どもの個性に寄り添った学習指導を提供している。

 スクールIEといえば、「やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろう〜♪」のCMソングが脳内再生される方も多いだろう。スクールIEでは、ブランドの純粋想起率を上げる目的でテレビCMの出稿を続けてきた。

 その結果として、現在の強いブランド認知がある。スクールIEのマーケティングを取りまとめている岩﨑氏は、テレビCMの定常出稿の必要性について次のように話す。

 「学習塾を利用検討される方は、毎年一定割合ずつリフレッシュされていきます。たとえば、お子さんが小学3〜4年生になってくると中学受験に合わせて学習塾が気になり始めますが、それ以前はまだ興味関心がないので、テレビCMを見ても右から左へ流されてしまいます。適切なタイミングにいる方に『スクールIE、健在ですよ!』と知らせるために、テレビCMの定常出稿は必須であると考えています」(岩﨑氏)

 そんなスクールIEが、テレビとデジタルを掛け合わせたフルファネルのコミュニケーション施策に取り組み始めたのは約3年前。定性調査から明らかになった、サービスの理解度が低いという課題を解決するべく動き始めた。

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/05/26 08:30 https://markezine.jp/article/detail/36346

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