作品の世界観と会社理解の両立で良いクリエイティブを
MZ:では、どのようにわかりやすくライフネット生命の魅力が伝わるようにしていったのか、クリエイティブ制作と広告配信で意識したことを教えてください。
御厨:クリエイティブ制作に関しては、20~30代の社会人がターゲットの方に読まれている作品を抽出し、ライフネット生命様との親和性が高い作品を選定しました。具体的には、かわいいキャラクターが出てくるギャグマンガ『トマトイプーのリコピン』とバツイチアラサー女子と男子高校生による恋愛マンガ『プロミス・シンデレラ』の2作品を選定しました。
その上で、2作品の中から作品の世界観に合わせながらライフネット生命様の理解を深めることのできそうなコマを選定しました。そして『プロミス・シンデレラ』に関しては、主人公が強いセリフを放つインパクト重視のクリエイティブ、『トマトイプーのリコピン』はセリフが多いので、ライフネット生命様をコミカルにかつ細かく紹介して理解を促すクリエイティブに仕上げました。

MZ:配信に関してはいかがでしょうか。
御厨:配信に関しては、弊社のAIを活用した年代推定システムを活用し、ターゲットである20~30代のマンガアプリユーザーの方にリーチしていきました。
誤認を招かない作品選定が重要に
MZ:作ったクリエイティブに関して、ライフネット生命様ではどのような評価をしていますか。
町井:特に『トマトイプーのリコピン』は想定していたよりも反響が大きかったですね。ギャグマンガの世界観で、スマホで簡単に見積りできるというメリットを非常にわかりやすく伝えていただけたと思います。
MZ:やはり選定に当たっては「マンガワン」「少年ジャンプ+」の作品を読まれたのでしょうか。
町井:はい。Fringe81様からご提案いただいた作品はすべて拝見いたしました。一方で、マンガのひとコマだけでは、生命保険のすべてを伝えることは難しく、お客さまの誤解を招かないことが重要なので、作品の選定や表現に関しては当社の保険の特色を踏まえて検討しました。
それでも、人気のギャグマンガやリアリティのある恋愛マンガを最終的に選定できたので、社内でのアイデア出しの時点でとても盛り上がっていたんです。その結果、ライフネット生命のことを身近に感じてもらえるクリエイティブが生まれたのだと考えています。