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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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次世代マーケティング教室

事例に学ぶ、Withコロナ時代のブランディング・PR術

「社会への還元」や「スピーディーな発信」が鍵に

 コロナ第2波に向き合いながらもスピード感を落とさず、いかに自社ブランディングを進めるか。重要となってくるのは、「社会への還元」「世の動きの把握」「スピーディーな発信」の3つで、これがWithコロナ時代のブランディング・PRの新常態と言えます。

 まず何よりも「社会への還元」という視点が重要です。未曾有の危機に立ち向かうべく、社会が一致団結する必要がある世の動きにおいて、「企業としてできることで社会に還元する」姿勢が問われています。自社の取り組みや自社が持っている独自データなど様々な社会性のあるファクト(要素)を一度棚卸しし、「社会に還元できる価値あるものは何か」を目利きするとともに、社会のために今後何をしていくべきかを整理し積極的に発信していくことが、企業の責任として求められます。

 「世の動きの把握」は、報道やSNSを随時確認し、場合によっては官公庁や自治体、該当団体の一次情報を確実にたどり、世の中の流れを常に正しく把握することが鉄則です。その上で、変動的なコロナ動向などは常にウォッチしつつも、国内外の大きな節目はきちんとおさえた上で、PR活動計画を事前に立てておくことが大事です。

 「スピーディーな発信」は、社会的に良い取り組みや、他社の社会性の高い取り組みなどを参考に、「情報発信」までが一連の取り組みであり、広く世の中に発信してこそ、社会に還元できるのだと捉え、社内啓発も含めて徹底していく姿勢が必要となります。

 そして「社会性」の高い情報を発信する際には、関係各所との合意形成プロセスを最小限にするなど、他社に先んじてスピーディーに発信するための組織作りを事前に行っておくことが重要です。

 情報発信した社会的価値ある取り組みを社会が取り入れ役立てることで危機的状況を脱し、社会全体がより良い流れに循環していく。それこそがWithコロナ時代のブランディング・PRの本質と言えます。

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この記事の著者

舩木 真由美(フナキ マユミ)

株式会社シプード 代表取締役社長
人気テレビ番組(とくダネ)の制作に携わった後、大手PR会社を経て、楽天に入社。楽天市場のPR担当として広報組織の立ち上げに参画。楽天賞3回受賞。2014年独立。企業の中のPR人材を育てる業界初の「広報・PRの家庭教師サービス」を立ち上げる。Fintechスタートアップのマネーフォワー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/25 13:30 https://markezine.jp/article/detail/34081

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