米オラクルは、顧客データ管理プラットフォーム「Oracle CX Unity(以下、Oracle Unity)」の最新版を発表した。
Oracle Unityでは、オンラインとオフライン、サード・パーティの顧客データ・ソースをまとめて、組み込み型の機械学習機能を適用することで、既存のビジネス・プロセス内でアクションを提案。BtoBおよびBtoCのマーケターは、単一のプラットフォーム上で、データを活用することが可能だ。
アップデートされた主な内容は以下のとおり。
BtoBマーケティングのための新機能
BtoBのマーケティング担当者向けに、担当者とアカウントを結びつけたBtoBのデータ・スキーマを追加。これにより、主要アカウントに関するインサイトを得て、アカウント・ベースのオーディエンスを構築することが可能になった。またOracle Eloquaを統合することで、Oracle Unityからの特定のインサイトを踏まえ、特定のアカウントを対象としたマーケティング施策を自動的に構築することができる。
行動データ機能
Oracle Infinityの行動データのリアルタイム収集機能と、パーソナライゼーション機能を搭載。これにより、機械学習を顧客の行動データに適用して、Webサイト、アプリ、店頭などにおける顧客とのやり取りをパーソナライズすることが可能だ。
データ収集・インポート機能
Oracle Fusion Cloud Customer Experienceのすべてのアプリケーションに加えて、カスタマー・Webサイト、モバイル・アプリなど、その他のデジタル・プロパティで、汎用的なデジタル・タグをサポート。これにより企業は、匿名の顧客のリアルタイム行動データを収集したり、インポートしたりすることが可能だ。
Web分析機能
オラクルのData Management Platformと統合することで、Webサイトの匿名の訪問者を関心ごとに分類可能に。これにより、匿名の訪問者に対しても、あらゆるデジタル・チャネルで、充実した体験の提供が実現できる。
新たなパートナーとの連携
SourcepointやOneTrustと連携することで、消費者のデータ・プライバシーやセキュリティに関する法規制など、コンプライアンス目標の達成を支援する。
Sourcepoint のコンセント・マネジメント・プラットフォームとの連携では、同意記録の保持が可能に。一方、OneTrustのセキュリティ・プライバシー・プラットフォームとの連携では、Webフォームやクッキーバナー、対面イベントなど、様々な形で同意や嗜好情報を収集。マーケティング・システム全体で顧客の選択を確実に尊重することで、プライバシー関連法規(CCPA、GDPR、LGPDなど)を遵守することができる。
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