YDNから運用型へ変換したら活用しておくべき、自動入札
MZ:では、2つ目の自動入札についても教えてください。
秋村:自動入札はYDNでも提供されていた機能ですが、今回のリニューアルでアルゴリズムが刷新され大きくパワーアップしました。ぜひ多くの広告主様に使っていただきたい機能になります。
YDNでは手動入札がメインでしたが、運用型にリニューアルして以降目的別に沿った自動最適化が実現しました。これにより、自動入札に切り替えるアカウントがとても増えています。入札を自動化することでパフォーマンスの最大化も効率的に実現できていることを、広告主様にも実感いただいているのではないかと感じています。
MZ:導入率が増えているとのことですが、まだ導入していない広告主からすると「自動入札にすることで以前よりパフォーマンスが落ちたらどうしよう……」という不安があるのだと思います。そこに対する対策などはあるのでしょうか。
秋村:きちんとアルゴリズムが学習して、キャンペーンの目的の最大化に繋がる配信をしているのか不安に感じている方に向けて、我々は「学習状況」のステータス表示機能をリリースしました。このステータスを見ていただくことで、現在「学習中」なのか「学習完了」しているのかが一目でわかるようになっています。パフォーマンスに不安を感じる方はこのステータスをもとに判断いただければと思います。
MZ:ちなみに、自動入札にする際の注意点などはありますか。
秋村:同じKPIなのにキャンペーンが別に作られていると学習効率が落ちます。そのため、変換前にアカウントの見直しをすることが重要です。キャンペーン構造をKPI 別にシンプルにまとめてください。そして学習効果を高めるためには、広告グループ単位で過去30日以内のコンバージョンが40件以上発生している十分に実績を溜めたキャンペーンに導入いただくことが、アルゴリズムの最適化を早めるために重要です。
また、自動入札は目標のコンバージョン単価(tCPA)を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョンが獲得できるように配信を行うので、より改善が必要な場合はtCPAの微調整を行っていただくと良いかと思います。
満足度90%超のウェビナーを定期的に開催
MZ:3つ目のWebセミナーの開催についても教えてください。
秋村:Webセミナーでは、ヤフーの営業担当からご案内した代理店の運用担当者、広告主様を対象に、週2回程度、運用型に限らず全プロダクトの新機能や推奨する運用手法を、ヤフーのプロダクトエバンジェリストが講師となってご紹介しています。
毎回100名前後の方に参加いただいており、2,000名規模の方が参加されたテーマもあります。参加者の方のアンケートからは90%以上の方がWebセミナーの内容に満足されている状況がうかがえます。
これまで直接情報をお届けできなかった広告主様に対しても、新機能の紹介や推奨運用方法などを紹介できる手法のため、今後も継続して実施していきたいと考えています。