パーパスドリブンで行ってみよう!

ブランドパーパス
「ブランドの大義」や「ブランドの存在意義」と訳されることが多く、そのブランドが社会に存在する理由を明らかにしたものである。コトラーは、「マーケティング3.0」において、企業の存在理由を「ミッション」と表現しているが、ブランドや企業の役割が利益をもたらすものだけではなく、社会に貢献するという存在意義が求められるようになっており、パーパスが、企業経営の軸として求められている。ブランドパーパスのカタリストでありマーケターのステンゲル(Stengel,J)によると、ブランドパーパスは、ブランドの上位となる概念であり、パーパスを実現すべくブランドが能動的に行動する指針となるものであるとしている。ブランドパーパスは、顧客の共感を生むと同時に市場を啓蒙するだけでなく、有能な人材が集まり、また、従業員たちのモチベーションや結束を高めて行動を起こす能動的にブランドが展開されていく。ブランドパーパスが従業員のひとりひとりの心の中に共有化され、浸透することで従業員たちのモチベーションや結束を高めると述べている。ブランドパーパスを一時のスローガンやキャッチコピーにするのではなく、持続的に取り組むことで、競争優位の源泉となる。
参照
『コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則』朝日新聞出版(2010年9月)