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DeNAベイスターズ×明石ガクト氏が明かす、動画コミュニケーションの秘訣とは?

 2020年9月14日、横浜DeNAベイスターズはワンメディアの明石ガクトをゲストに迎え、ウェビナー「“ベイスターズ流”動画で伝えるストーリー~動画コミュニケーションのあり方とは~」を開催。同ウェビナーでは、企業やスポーツチームが動画コミュニケーションを展開する上でポイントが明らかになった。本記事ではその模様をレポートする。

ベイスターズが動画で大切にしていることとは

 ウェビナーの冒頭、横浜DeNAベイスターズのブランド統括本部で動画ディレクションを担当する前原祥吾氏が同球団の動画コミュケーションについてプレゼンテーションを行った。

横浜DeNAベイスターズ ブランド統括本部 クリエイティブ戦略部 前原 祥吾氏
横浜DeNAベイスターズ ブランド統括本部 クリエイティブ戦略部 前原 祥吾氏

 横浜DeNAベイスターズでは、YouTubeをはじめ、Instagramなどの各種SNSなど複数の配信チャネルを駆使して、球団のドキュメンタリーから選手が前に出ておもしろいことをする動画まで様々なモノを展開している。そして、球団からのメッセージ動画を作る際の流れとして行っているのが以下のフローだ。

横浜DeNAベイスターズの動画制作の流れ

 1.納品日・公開日・総尺・使用用途・制作費などの概要を固める

 2.目的と伝えたいメッセージを決める

 3.テーマ、ターゲット、動画を見た後に感じて欲しいことを考える

 4.構成イメージを作る

 5.制作

 注目すべきは、目的とメッセージを明確にした上でテーマやターゲット、動画を見た後に感じてほしいことを明確にしている点だ。それらが前提にあることで、構成イメージや制作が良い形で進んでいく。

 実際に横浜DeNAベイスターズが作った動画『I☆YOKOHAMA』では、概要を決めた後「横浜と横浜DeNAベイスターズはこれまでも、これからも一緒に戦っていく。気持ちが一つだと再確認。決意表明。離れてても心はひとつ。共に。」という目的を定め、それに合ったテーマ、ターゲット、動画を見た後に感じて欲しいことを決めていった。

 ここまでの前原氏の話を受け、動画制作の支援を行うワンメディアの代表取締役CEOである明石ガクト氏は「どういう風に編集するか、どう撮影するかよりも、前原さんの話していた目的やテーマなどをまとめることが圧倒的に重要」だと語った。

嘘がない、今の時代を象徴する動画とは

 前原氏は続けて『I☆YOKOHAMA』の動画を再生。すると、この動画を初めて見た明石氏が、この動画が持つ魅力についてコメントを入れた。

 「前半に街の人の言葉があって、後半にそれを受けた選手の言葉があるんですが、そこに嘘偽りがないのが非常に素晴らしいと思いました。嘘がなく、距離を狭める動画という、今の時代に求められているものを象徴するかのような動画でした」(明石氏)

I☆YOKOHAMA 2020

 では、先ほど目的やテーマ、ターゲット、動画を見た後に感じてほしいことをまとめた横浜DeNAベイスターズの動画は、どのようなことを意識して作られたのだろうか。

 前原氏はこの動画を通じて「無観客で開幕しても、一緒に戦って横浜を盛り上げているんだと共感を生むことを目指していた」という。たとえば、動画の最後に横浜DeNAベイスターズファンから写真を集めて作った「I☆YOKOHAMA」のフラッグを登場させるなど、ファンを湧かせるシーンをところどころに散りばめていた。

 そして動画を作る際、目的をもとにメッセージをまとめて骨子を作ることを大事にしている。そして、導入から起承転結までの構成を作りながら、必要なセリフや場面を撮影段階で集めていくという。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/11/16 09:00 https://markezine.jp/article/detail/34806

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