ワンメディアが動画作りで大事にしている3つのCとは?
次に、明石氏によるプレゼンテーションが行われた。ワンメディアはナショナルクライアントを中心にTwitterやYouTubeなど、スマホで視聴することを前提とした動画の企画・制作・配信を行っている。

その中で、明石氏は動画を語る上で最も重要なポイントとして「動画はコミュニケーションツールとして使われている」ことを挙げた。たとえば、横浜DeNAベイスターズの動画を通じて、SNS上やリアルでファンなどによる会話が生まれている。そのように、特定のコミュニティ内の会話のハブとなることが動画に求められる役割で、「映像に比べてもコミュニケーションツールとしての要素が強い」と明石氏は解説した。
では、コミュニケーションのハブとなる動画を作るためには、何を意識すればいいのだろうか。明石氏は先述していた嘘がないことや前原氏も意識していたターゲットを規定することなどが重要であることに加え、物語を作ることが重要だとした。
「たとえば、野球ならば必ず勝つチームを応援したいわけではなく、自分たちがのめり込んでストーリーの一部になって勝ち進んで上位に入っていくサクセスストーリーが見たいんだと思います。そんな胸アツにさせてくれる動画が共感できるんです。ワンメディアは1分から10分くらいの動画でストーリーテリングするプロでもあると考えています」(明石氏)
そして、明石氏は視聴者に刺さるストーリーを作り上げるために必要な3つのCをストーリー制作メソッドとしてまとめており、ワンメディアでは常日頃意識しているという。
1.Capture
社会に眠る集合的無意識を捉えること
2.Connect
それぞれが持つ文脈を共感で接続する
3.Construct
飲み込みやすい動画パッケージに構築する