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江端浩人氏に学ぶ、マーケティングとテクノロジー改革の最前線

「とりあえずデジタル化」に終止符を DXを成功させるフレームワーク「DX2.0の4P」を理解する

ワークシートで自社の4Pを考えていく

――まずは問題点の洗い出し、そして理想像を描くところから始めるのですね。それぞれどうやって見つけていけば良いのでしょうか?

江端:まず問題点については、ユーザーが抱えている課題であったり、社会的な問題などは、マーケティングの基本的なリサーチで調べることが多いと思います。現時点では製品を売るためのリサーチとして行っていると思いますが、マーケターが視点を広げ、DXという観点で結果を見ていけば、そこから新たな発見が見つかると考えています。未来予測も同じで、マーケターが今のサービスは根本的にどこが不便なのか、どうすればより良いサービスを作ることができるのかと考えれば、きっと答えが見つかるはずです。

 書籍には4Pそれぞれを整理するためのワークシートを、成功企業の例とあわせて掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。

DX2.0の4Pワークシート。たとえばステイホーム期間にユーザー層を拡大させたオンラインヨガ教室「SOELU」の場合、それぞれ上記のように当てはめることができる。(出典:『マーケティング視点のDX』)
DX2.0の4Pワークシート。たとえばステイホーム期間にユーザー層を拡大させたオンラインヨガ教室「SOELU」の場合、それぞれ上記のように当てはめることができる。(出典:『マーケティング視点のDX』)

江端:ただしこのフレームワーク自体は、最終形というわけではなく、これから正しいかどうかを検証していく段階だと思っています。書籍を作るなかで成功企業の例に当てはめて検証していったため、大きなハズレはないと思っていますが、ぜひみなさんと一緒に検証していければと思っています。

世界に求められる新しい挑戦を

――では最後に、MarkeZine読者に向けてメッセージをお願いできますか。

江端:書籍は事例やテンプレートを付けて、なるべくわかりやすい形にまとめるように心がけました。スタートとして、テンプレートなどを参考にしつつ、まずは自社だったらどうかなということを考えるところからスタートしてほしいですね。

 また私は本自体もDXしないといけないと思っており、書籍に掲載されているQRコードからFacebookのコミュニテイに入れる仕組みも作りました。継続的な議論を行うためのコミュニティですので、ぜひこちらにも参加してみてください。

 最後に、世界的に大きな転換期を迎えている現在は、これまでにない、新しいサービスが求められている時代でもあると考えています。世界を変えるサービスを作れるチャンスでもあると思うので、ぜひ状況をプラスに捉え、チャンスを掴んでほしいと考えています。

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この記事の著者

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/01/21 08:00 https://markezine.jp/article/detail/34842

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