ゼータ・ブリッジは、2020年10月度のテレビCM放送回数と、放送時間に関する調査を発表。以下、一部内容を紹介する。
放送回数のトップは9月に引き続き自動車保険に
商品別ランキングでは、1位・ソニー損害保険「ソニー損保の自動車保険」、2位・チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド「スーパー自動車保険」 と、9月度と同じ結果に。その他、季節の移ろいを感じるCMが続いた。
7位・参天製薬「ヒアレインS」は、乾燥が気になる季節に起こる目の乾きをケアする目薬。8位・興和「コルゲンコーワIB錠TXα」は、気温の変化から起こる風邪に対処する風邪薬だ。風邪薬は他にも、20位に武田コンシューマーヘルスケア「ベンザブロックプレミアム」がランクイン。13位・SmartHR「PC用ソフト SmartHR」は、これから企業で対応する年末調整に向けて、書類のペーパーレス化や煩雑なコミュニケーションを減らすなど生産性向上を訴求し、企業担当者の働き方改革を提案した。
9月度に目立った格安スマホ3社からは、 12位・楽天「Rakuten UN-LIMIT V」が2ヵ月続けてランクイン。新料金プランの「Rakuten UN-LIMIT V」を提示し、さらなるユーザー獲得を狙った。一方、新たにランクインした商品の中で目立ったのは、5位・17 Media Japan「17 Live」。エリア別ランキングでも、名古屋10位、札幌6位にランクインし、全国的に大量出稿していた。
各エリアで寒い季節の到来を感じさせるCMが台頭
エリア別の放送回数ランキングでは、東海旅客鉄道が大阪4位、名古屋7位にランクイン。「ひさびさ旅は、新幹線!旅は、ずらすと、面白い」というキャッチコピーを掲げ、コロナ禍における新たな旅の楽しみ方を提案した。その他、ガス給湯器の交換工事を行うキンライサーが大阪6位と福岡7位にランクイン。全国的に寒い季節の到来を感じさせる結果となった。
【調査概要】
調査主体:ゼータ・ブリッジ
調査期間:2020月10月1~31日
対象:全国地上波25局、BS放送6局
調査方法:動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムにて取得した放送履歴情報を基に調査
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