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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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日本郵便「デジタル×アナログ」実証実験プロジェクト(AD)

今こそマーケティングに“温かさ”を 会えない時代に心を打つ、紙媒体の特性を活かしたDMのシナリオ設計

デジタル×アナログの目指すべき姿とは?

――では、「デジタル×アナログ振興プロジェクト」を推進されるなかで、今後予定されている取り組みを教えてください。

堀口:これまでの実証実験で、多くのデータが蓄積されてきました。5年目となる今期は、その成果を多くの企業の皆さまに還元できるよう発信していく段階にあると考えています。

 そのために進めていきたいことが2つあります。ひとつは、広告・マーケティングに関連する企業と連携して、実証実験で得た知見をより多くの企業の皆さまに広くお役立ていただくための手法を体系化していくこと。もうひとつはDMを活用し効果的なマーケティングができるエキスパートを社内でも増やし、企業の皆さまの様々な課題を解決していくことです。弊社にも「DMマーケティングエキスパート」などDMに関する専門知識を有した社員がおりますので、お気軽にご相談いただければと思います。

――最後に、マーケティングコミュニケーションにデジタル×アナログが貢献していく未来をどのように想像されているか、お話しください。

堀口:プロジェクトを見てきて、デジタルとアナログ、両方の良い部分を意識せずに享受できる世の中が目指すべき姿だと感じています。生活者としての私たちは無意識のうちにデジタルとアナログの世界を縦横無尽に行き来していて、それがどちらであるかは気にしていません。

 企業側もこの状況に対応していく必要性を感じて、いろいろな取り組みを試していますよね。近年話題となっているDXも、その捉え方は様々でしょうが、本質にあるのはそうした良質な顧客体験を提供しようという考えだと思います。

 しかしながら、一足飛びにその世界を実現するのは難しいものです。最終目標としてシームレスな世界を目指しながら、その過程としてデジタル×アナログの効果的な組み合わせを探り、成功事例を共有してブラッシュアップしていくことを、多くの企業の皆さまと連携しながら進めていければと思います。

 DMというツールは、良質な顧客体験を提供するという観点でお手伝いできることがもっとあると考えています。と言うのも、良質な体験を提供するには継続的な関係構築が欠かせませんが、リアルのDMは、個人間の手紙のやり取りなどと同様に、適度な距離感を保ちつつ、長期間、継続的にコミュニケーションをとるのに向いているからです。

 マーケターの皆さまに今以上にリアルのDMを効果的に活用していただくにあたって、できる限り多くの皆さまと一緒になって、社会全体で未来のコミュニケーションのあり方を考えていければと考えています。

――本日はありがとうございました。

デジタル×アナログの事例&研究成果をアーカイブサイトにて公開中! 閲覧はこちらから!

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/12/07 11:00 https://markezine.jp/article/detail/34896

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