コミュニティ経営を目指して取り組んでいく
江端:話を聞くと、メリービズは「DX2.0」の4Pがすべて揃っている状態にありますね。それが上手く機能していることも、御社が飛躍している要因でしょうね。
工藤:ありがとうございます。ですが我々としては、最終的な「Problem」を社会課題と捉えていきたいと考えているので、そこに向けてやるべきことは山積みです。この課題は我々だけでは解決できないので、自治体や大きなプレーヤーを巻き込みながらやっていかなければと思っています。
江端:コミュニティの育成について何か考えていることはありますか。
工藤:コミュニティは会社にとって非常に大事なものだと思っています。これまで多くの企業が、雇った社員を囲い込み、飽きないようジョブローテしたり、昇進というニンジンをぶら下げながら、外を向かないようにして部品化させるやり方を取ってきました。ですが、これは事業サイクルが長く同じことができる前提で成り立つこと。
今のように事業サイクルがものすごく早い企業が当たり前になると、今まで通りにはいかないので、優秀な人たちをどれだけ早く惹きつけられるかが大事です。それにはコミュニティ的要素であったり、熱量で会社や事業をおもしろいと思ってもらうかが必要な要素だと思っているので、そうしたコミュニティ経営を私たちは目指しています。

現状我々には大きく分けて、「メンバー(社員を中心とした方々)」「スタッフ」「お客様」の3つのコミュニティがありますが、メリービズという事業、社会的な課題解決に向けてできるだけ多くのファンコミュニティを作っていき、それぞれの役割のなかでその実現のために力を合わせていければと思います。
江端:社名に込められているように、「ビジネスを楽しく」する手法を確立しながら仕組みを作られているので、メリービズの理念をきちんと広めていき、それをサポートするコミュニティができれば、かなり強いビジネスになると確信しました。
範囲を経理以外にも広げていけたら、日本の国全体としても埋もれている労働力やノウハウが活性化できて良さそうですよね。
