ラグジュアリー、自分らしさ、慎重派…データから導く3つのペルソナ
ペルソナ(1):ラグジュアリーなキラキラ六本木ワーカー

unerryが独自で推測・作成したものです(以下同)。
はじめに六本木駅周辺ワーカーです。外食へのこだわりが強く、アクセサリーショップや美術館、 ホテルというゆったりとした場所に立ち寄るといった、大人の華やかさが感じられるライフスタイルが見えてきます。その一方で、会食や不規則な生活を意識してか、ミニスーパーで食材を購入し自炊にこだわってみる一面も見えてきました。
高級なホテルや飲食店が多いというエリア特性も踏まえ、ラグジュアリーな場所や空間、こだわりのグルメを好むワーカー像を導き出しました。
ペルソナ(2):趣味が活力!自分らしく生きる渋谷ワーカー

続いて渋谷駅周辺ワーカーです。スタミナフードへのこだわりが特に強く、ファッション感度が高め。お店の使い分けが上手で、エンタメに興味があり自分磨きに投資をする、という特徴から、自分の軸をしっかりともっているパーソナリティが見えてきます。
IT企業やベンチャー企業が多いことでも知られ、様々なカルチャーが交差する流行発信地・渋谷というエリア特性も踏まえ、趣味やこだわりがブレない、コロナ禍でも自分らしく過ごしているワーカー像を導き出しました。
ペルソナ(3):行動は慎重派。どんな状況にもしっかり適応する品川ワーカー

最後に品川駅周辺ワーカーです。エリアの特性として、コワーキングスペース・シェアオフィスといった柔軟に働ける場所・スペースが比較的多い渋谷や六本木と比較し、そのような需要に対応できるオフィスが限られており、近年は近隣の五反田(五反田バレー)のようなエリアがその受け皿となっている傾向もあります。
オフィス出社率が3つのエリアで最も低いことから、コロナ禍でその流れが加速した可能性があると言えます。その中でも品川勤務の人の特徴としては慎重さが目立ち、品揃えの豊富さや安定感、定番というキーワードがあてはまるワーカー像を導き出しました。
まとめ
今回は「場所」に焦点を当て、オフィス街に勤める人の「今」をエリア別に行動データを活用しペルソナでより深く理解していきました。同じオフィス街でもカラーが異なり、それぞれの嗜好性があるということが、行動データからも読み取れたのではないでしょうか。
withコロナ時代は状況の変化が著しく、マーケティングにおける通説が覆ったり、前年までのデータが意味をなさなくなったりという事態が起きています。リアル行動データから街や人の様子を捉え続けることで、「どこに人が戻ってきているのか」「戻っていない人たちはどんな人たちで、どのようなコミュニケーションが有効なのか」を踏まえ、施策を検討・実行できるようになるでしょう。
次回は「withコロナの時代のファン行動の変化」をテーマに執筆予定です。ご期待ください!
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