協同作業に必要な「透明性」
インターネット広告では、これまでCTRやトラッキングなどのデータ的な側面や、ROIで評価する数字的な検証などをフォーカスしがちでした。しかし、従来広告と同様に表現や印象度(広告の認知率など)といった、前回お話した広告効果についても、さらに基準が難しくなっているようです。
そして、このライン(判断基準)に関して、クロスメディアの現場ではよく、"Through the line(TTL)"での業務という言い方をしています。
企業からのメッセージが広告で見たときと購入するときで違っていたら、せっかくステキな広告を作っても意味がないし、売れない広告では、なお困ります。広告表現も売りの現場とシンクロすることや、一貫したキャンペーンのテーマや目的意識を共有した活動ができなければならないということです。
そのために「透明性」ということも重要になります。
「透明性」という言葉は、あまりこういった場面では使わないものですが、企業の伝えたいことを誇張なく、包み隠さず伝えた上でコミュニケーションを成立させるということ(=透明性)が、結局はお客様に選んでいただくことにつながるのです。その中でWebが果たす役割は大きく、お客様とのコミュニケーションを継続的なものにし、いつでも対面できる接点として大きな影響を与えるのです。