アメリカ在住社員による、キーワード検索レポ
まず、検索窓に調べたいワードを入力し、そこからサジェストされたワードを選んだ後に、検索結果が表示されました。
つまりハッシュタグ検索とほぼ同じ挙動で、ユーザーが入力したワードをダイレクトに検索できるわけではなく、Instagram独自のアルゴリズムで、検索ワードとして認定されているものから選ぶ仕様のようです。
AND検索も可能ですが、この場合も、検索ワードとしてサジェストされる組み合わせから選ぶことになります。

上記の画像を例に解説すると、「baking recipes」で検索した場合、「baking recipes」「baking recipes chocolate」はサジェストされますが、ここに表示されないもの(例:「baking recipes rainbow」など)を入力しても、進むことはできません。
ということで、現状すべてのワードで検索できるわけではないようですが、おそらく「リール」の音源検索で既に採用されている仕組みと同じようなものだと考えられ、リールがものすごいスピードで検索結果を拡充していったことを考えると、ユーザーとしてはあまり問題視するレベルではないように思われます。
また、検索結果の詳細を確認してみると、どうやらハッシュタグ、キャプション、投稿画像、他ユーザーからのコメント、アカウントのプロフィールや普段の投稿内容といった、あらゆる要素から複合的に判断しているように見受けられます。
たとえば、英語圏で人気の「pumpkin nail」を検索してみたところ、一部では枯葉やチェック柄のネイルが表示されました。一般的にはジャック・オ・ランタン(かぼちゃのランタン)のデザインを指しますが、ハロウィンシーズンと親和性の高い秋ネイルであるため、ユーザーとしては純粋に関連情報として受け入れることができ、かつ表示画像のバリエーションも広がるので、検索しているだけでも楽しめてしまいます。

Web検索エンジンの場合、検索一覧を見ただけでは自分の求める情報が判断できず、1つずつページを見ていく必要がありますが、Instagramの場合は一目で判断可能なところがユニークです。
総合すると、検索ツールの精度として「非常に高い」というのが所感でした(もちろん検索ワードによるとは思われますが)。
日本での導入時期はまだ発表されていませんが、2021年中に開始するようであれば、Instagramが世の中の、とりわけInstagramユーザーの大半を占める女性の消費行動に、今まで以上の大きな影響力を持つことは間違いありません。
※Instagramキーワード検索に関する情報は2021年1月時点のものです。
トレンドを捉え、マイクロマーケティングに活かす
以上、2021年のマーケティングにおけるトレンド予測について、3つのキーワードでご紹介しました。
価値観やライフスタイルが細分化され、ターゲットに合わせたマイクロマーケティングの必要性が増している昨今。生活者のトレンドおよびインサイトと、SNSやメディアの最新状況を常に把握したうえで、細やかなマーケティングプランを立案・実行していくことが重要です。
今後も、トレンダーズでは定期的にトレンド情報について発信してまいります。