配信対象エリアからの来店が増加
――反響は、いかがでしたか。
藤林:渋谷周辺の大学生が渋谷の店舗へ来店したように、配信対象として定めたエリアから、その近隣の店舗へ来店がありました。当初は、コンバージョンをカタログ請求にしようと考えていましたが、LOCAL SANDのターゲティング精度の成果をうかがい、来店予約に変更したんです。その狙い通り、来店につながっています。もちろん、卒業式を実施予定の大学が増えた背景もありますが、プロモーション効果を感じています。
江藤:キモノハーツさまの位置情報広告のCTRは、平均よりも約2倍となりました。時勢とお客様のインサイトを汲んだクリエイティブと、プランニングの最適化が良かったと感じています。
そして振袖の展示会訴求についても、手応えを感じています。成人式や卒業式は保護者の方にとっても大切なイベントです。学生にはスマホ、ご家族は紙メディアと、ターゲティングに適した接点を用いることで、幅広い層に「振袖から袴までトータルで揃えられるキモノハーツ」のブランディングができたと思います。
――LOCAL SANDの特徴である、ワンストップのサービスには、どのような印象を受けられましたか。
藤林:複数の媒体社や代理店を通すと大変ですが、LOCAL SANDは紙とデジタルがセットで、窓口も1つ。ディレクションが、進めやすかったです。
江藤:ローカルサンドは、配信面やクリエイティブの種類を含めて、シンプルな設計にこだわっています。新聞の紙面広告も、モバイル広告でよく使われるバナーに近い枠をご用意していますので、お客様も「紙面広告だから」とまったく違うデザインを起こす必要がありません。
「はじめて広告を出稿する」というお客様も、簡単に、安心してご利用いただける仕組みを作っています。
ローカルエリアでのプロモーションを強化し、地方経済の成長を支援
――最後に、今後の展望をお聞かせください。
藤林:コロナ禍を受けて、学生さんたちの生活も大きく変わりました。成人式が中止になったり、卒業式も簡易的になったりと、やはり心残りがあると思うんです。そのような方達の力になりたいと、キモノハーツでは、写真だけの成人式を行える撮影スタジオを新宿にオープンしました。また、出店を広げるだけでなく、ECももっと強化できますし、ヘアメイクやコーディネートに特化した事業もできるんじゃないかな、と考えています。スピーディーに対応できるのが、デジタルの良いところ。新しい生活様式やニーズの変化に合わせて、事業をアップデートして、日本中にキモノハーツの「かわいい」を届けたいです。
江藤:まずは、LOCAL SANDの強みである、紙とデジタルのチャネルを横断できる点を強化したいです。今は、6つのメディアをパッケージしていますが、今後は、メディアの種類や扱う商品のラインアップを増やしたいと考えています。そして現在、東北・関東・中部・北陸・中国・九州のパートナーシップを締結している地方新聞社などと連携して、全国でLOCAL SANDがご活用いただけるよう、体制を整えているところです。ぜひ、地方の企業様だけでなく、地方発のスタートアップや全国に店舗をお持ちの企業様も、ローカルエリアでのプロモーションにご活用いただきたいです。