新規獲得の半分をLINE広告経由で獲得
――取り組みを続けた中で、LINE広告ではどのような成果が得られているでしょうか?
岩元:実際のところ、LINE広告に事業を助けられているといっても過言ではないですね。今あるすべてのチャネルの中でも、新規獲得の半分はLINE広告が占めているので、そこが一番の成果かなと。今後はLINE広告経由での獲得が全体の7~8割を占めるようになるのではと感じています。
その理由としては、やはりLINE広告が多くのユーザーにリーチできることが大きいでしょう。圧倒的な市場のボリュームがあります。
土本:他の広告媒体と比べた時に、LINEの持つプラットフォームとしての優位性もあります。多くのユーザーが集まっているため、ある程度絞り込んでもリーチできるオーディエンスボリュームが十分にあります。加味されるオーディエンスのデータ量も多く、機械学習が進みやすいという好循環が生まれるのでしょう。実際に「自動最適化配信」機能を活用していますが、一定のコンバージョンがあれば配信が安定しやすいと感じます。
LINE広告の配信機能の1つである、「類似配信」もよく活用しています。設定したオーディエンスに近いユーザーを探してターゲティングを行えるため、当社の場合はリターゲティングの次に精度が高く、確度の高いターゲットまで配信先を拡張できています。
LINEで完結するコミュニケーション設計で、LTVの向上を目指す
――今後のマーケティング戦略においてチャレンジしたいこと、また、どのようにLINEを活用していきたいか教えてください。
土本:運用面では、現在リーチできていないユーザーにもアプローチできるように、コミュニケーション施策や広告を展開していきたいです。
クリエイティブに関しては、最適化できる余地がまだ残っていると思いますので、ターゲットごとに細分化、最適化を進めていきます。今後は配信の設定も年齢・性別・地域、興味関心などをそれぞれ指定できる「LINEデモグラフィックデータ配信」を活用し、リーチを広げていきたいです。
岩元:もう少し広い話でいえば、広告運用が軌道に乗り、安定的なフェーズに入った後のクロスセルも見据えて準備を進めています。その際、LTVを上げていくために必要な、顧客とのコミュニケーション設計も進めている状況です。
たとえば、商品の購入時にLINE公式アカウントを友だち追加していただき、購入後も継続してコミュニケーションを取っていきたい。将来的にはカスタマーサポートもLINE上で完結し、より顧客にとって使いやすいサービスを提供していきたいですね。