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横山隆治氏解説!コミュニケーションデザインとメディアアロケーション

脱デモグラ×購買層セグメントでターゲットリーチを最大化するメディアアロケーションの手順【応用編】

ターゲットリーチ補完のデジタル動画プラン

 購買層をターゲティングしたデジタル動画配信には、購買層のデモグラ、家族構成、職業、ライフスタイル、消費意識などのデータでターゲティングしてみます。

 購買層でかつ、フルタイムでの勤務している女性をターゲティングすると、テレビCMが比較的届きにくかったターゲットを狙うこともできます。ターゲットリーチ補完のデジタル動画プランは下記にします。

 これは、この柔軟剤のカテゴリー上位商品購買経験者で当該テレビCMに非接触と思われる関東地区723,185人(推計)をターゲットに6,000,000インプレッションの動画配信を900万円を使って配信してテレビCMのターゲットリーチを補完しようというプランです。

 実際には調査パネルを使ってテレビCMとデジタル動画にどのように接触したかを検証することで到達実態が把握できますが、この事前シミュレーションでは、131,600人の購買層ターゲットに新たなリーチを獲得できることになりました。つまり、テレビCM1,690GRPよりも、ほぼ同じコストでテレビCM1,580GRP+デジタル動画配信900万円分のほうが、131,600人のターゲットリーチが増えたということです。ここでは詳細にまで触れませんが、このようなシミュレーションが可能になっている訳です。

「インクリメンタルリーチ獲得」に挑戦してみよう

 ポイントをもう一度確認します。

 従来デモグラでしかプランもレポートも把握できなかったテレビCMを購買層ほかライフスタイルなどいろんな切り口で購買期待層をセグメントして、そこにテレビ×デジタルでターゲティングできるようになっています。

 テレビCMでは届きにくいターゲットリーチをデジタル動画で補完する「インクリメンタルリーチ獲得」は基本単純な仕組みですが、ターゲットセグメントを購買期待層にすることで若年層や男性など単にテレビCMが届きにくいターゲットだけでなく、主婦層などでも大いに最適化(同じコストで最大化する)が期待できるのです。

 是非トライしてみましょう。

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この記事の著者

横山 隆治(ヨコヤマ リュウジ)

横山隆治事務所 代表取締役
ベストインクラスプロデューサーズ 取締役 ファウンダー
トレンダーズ 社外取締役

1982年青山学院大学文学部英米文学科卒業。同年、旭通信社(現・アサツー ディ・ケイ/略称:ADK)に入社。インターネット広告がまだ体系化されていなかった1996年に、日本国内でメディアレップ事業を行う専門...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2021/06/03 08:00 https://markezine.jp/article/detail/36442

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