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“あざとい広告”依存のビジネスは生活者に見抜かれる ZETA山崎氏と考える広告とCROの有機的な接続

サイジニアとの経営統合で、広告とCROを相互補完へ

押久保:先日発表になった、広告配信基盤を持つサイジニアとZETAの経営統合は、まさに広告とCROの有機的な接続と一気通貫の支援を実現するものですね。そして、子会社化するZETAの代表取締役社長である山崎さんが、引き続き社長を続投しながらサイジニアの取締役社長も務めるとのこと。この展開がとても珍しく、山崎さんらしいなとも思いました。この統合の経緯をうかがえますか?

山崎:もともと2年半くらい前に、サイジニアとの間で事業売買の話が持ち上がったんです。そのときは実現しなかったのですが、以前サイジニアのコンサルをされていた松田さんに今ZETAのコンサルをお願いしていることもあって、ご縁が続いていました。

 昨年、たまたま当社株を多少売るタイミングがあり、それをサイジニアが買ったことをきっかけに、本格的な経営統合の話が持ち上がりまして。両社の事業のシナジーが十分見込めましたし、経営の体制も見通せたので、このような運びになりました。

押久保:正直、多くのM&Aがシナジーの発揮による事業成長を目指して行われるものの、うまくいくケースばかりではないですよね。特に、市場の期待も高かった事業が子会社化を機に価値を落としてしまう例も少なくないですが、今回は2年半をかけた熟慮の末の決断だったのだろうと思います。

山崎:はい、私が両社の社長を兼務することも含めて、覚悟の上でのM&Aです。レコメンド事業のみ競合になりますが、それ以外は広告とCROを相互補完して、お客様により盤石な支援を提供できると見込んでいます。

マーケティングソリューション企業として成し遂げたいこと

押久保:松田さんは両社をよくご存知だと思いますが、今回の件でクライアント企業にどのような価値を提供できるとお感じですか?

松田:サイジニアは広告のパーソナライズやビッグデータ解析に長けているので、機械的なCVRの引き上げではなく、CXの維持向上を前提とするZETAの思想と相性がいいですね。双方の強みが増幅されるので、ROIの向上というメリット以上に、心強いパートナーになり得ると思います。

 加えて経営体制の面も、とても興味深いです。今回、サイジニアのCEOから会長職に就く吉井伸一郎さんは学者肌で、北海道大学大学院の情報工学研究科で教鞭も執られている。片や、山崎さんは超敏腕ビジネスマンなので、幅の広がりがとても楽しみですね。この統合にかかわれたのは、非常にうれしいことです。

押久保:業界としても、山崎さんが強調される「あざとくない」「生活者をそそのかさない」姿勢を持つマーケティングソリューション企業がリーダーシップを執っていくことは喜ばしいです。根底の思想は変わらないと思いますが、改めて、今後の展望をうかがえますか?

山崎:もともと当社の事業にはコンバージョン最適化、ひいては企業のマーケティング全体を最適化し支援する考えが背景にあり、それは企業の先にいるお客様のCX向上と表裏一体だという信念があります。加えて昨今の生活者や世論の変化を踏まえると、企業活動には今まで以上に道徳が問われると思っています。

 現在、ZETAは16期、サイジニアは17期。そろそろ中学生から高校生になろうとしているので、支援側としての社会的責任も果たしていきたいです。同時に、マーケティングソリューション企業が自社のマーケティングも効果的かつ真摯に実行していく機運をつくれればと思います。

サイジニア株式会社 代表取締役会長(元 代表取締役CEO)吉井 伸一郎氏のコメント

 サイト内検索エンジンで国内トップシェアを誇りCRO領域で国内をリードするZETA株式会社がサイジニアグループ入りし、山崎社長が経営メンバーとしても参画してくれることは、新生サイジニアにとって非常に大きな一歩です。両社で相互に補完できる強みを結集し、ますますお客様のビジネスのお役に立てるサービスを展開して参ります。

 

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/07/01 15:21 https://markezine.jp/article/detail/36494

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