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スポーツ×デジタルマーケティングの現在位置を探る

TikTok社員と探る、スポーツマーケティング×TikTokの可能性

TikTok×スポーツの事例を紹介

平地:一部事例を紹介いただきましたが、プロスポーツチームで活用が上手くいっている事例があれば教えてください。

山口:今、特に活用が上手くいっていると感じるのは、Bリーグの川崎ブレイブサンダースさんですね。先ほど高橋が紹介した辻選手の動画をはじめ、様々な切り口から動画を投稿いただいています。

 選手が登場する動画だけでなく、チアリーダーによるダンス動画も、チアリーダーさんのダンスがキレキレでダンス好きのユーザーさんを中心に人気です。

 また、TikTokともパートナーシップを締結し、日本のプロスポーツクラブによる初のTikTok LIVE配信や人気TikTokクリエイターによる観戦動画の投稿など、様々な形でバスケに詳しくないユーザーさんの興味を引くための取り組みも行っています。

川崎ブレイブサンダースのTikTok撮影の様子
川崎ブレイブサンダースのTikTok撮影の様子

平地:クリエイターとコラボレーションをする選択肢もあるのですね。

山口:そうですね。クリエイターさんとコラボすることで、クリエイターさんのファンに直接アプローチできるだけでなく、TikTokの世界観とのチューニングもしやすくなると思います。

 たとえば、ソフトバンクホークスさんではタカガールデーを盛り上げるべく、TikTokで200万人以上のフォロワーがいる動画クリエイターの「あああつし」さんと「ぞのさんっ」さんによるコラボレーション動画を公開しました。こちらのコラボでは、スマホ一台で素敵な動画が撮れるという点が響き、話題となりました。

高橋:また、女子スポーツでも女子プロサッカークラブのINAC神戸レオネッサさんに活用いただいています。2021年3月にアカウントを立ち上げて以降、これまでの女子サッカーファンとは異なるTikTokの女性ユーザーをメインターゲットに、順調にフォロワーを伸ばしており、その数は約7,000(2021年6月時点)になっています。100万回再生を超える動画も出てきています。

平地:様々なチームで活用が進んでいるのですね。では、選手のアカウントでおもしろい事例はありますか。

高橋:最近だと元アスリートですが、元プロ野球選手の松中信彦さんや斉藤和巳さんなどの動画が人気ですね。経験談などの自己啓発系や野球の技術指導、スポーツ関連の話題へのコメントなど、教育文脈で強力なコンテンツを数多く投稿いただいています。

 TikTokはレコメンドシステムによって、今まで興味のなかった”きみが次に好きなもの”に出会えるプラットフォームなので、何かの入り口となるコンテンツを作っていきたいと思っていて、TikTokの動画を通じてスポーツに興味を持ったり、トライしたりしてもらえたら嬉しいので、選手の方々のこのような動画は非常におもしろい事例だと思っています。

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フォロワー数が絶対指標ではない

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2021/07/05 09:00 https://markezine.jp/article/detail/36627

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