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MarkeZine Day 2025 Autumn

スポーツ×デジタルマーケティングの現在位置を探る

TikTok社員と探る、スポーツマーケティング×TikTokの可能性

フォロワー数が絶対指標ではない

平地:TikTokアカウントを成功に導くには、再生回数が増えそうな動画を数多く作ってフォロワーを増やしていくのが良いのでしょうか。

山口:もちろん、そうなれば一番ですが、TikTokはおすすめフィードで動画を見ているユーザーさんが多いので、フォロワー数だけを追いかけるのではなく、どれだけフォロワーさん以外の目に触れたかを示す指標でもある再生回数を重視するのも一つのやり方だと思います。

 TikTokの仕組みとしてフォロワー数が少なくとも動画の再生回数が伸びることは多々あるので、チームの認知向上が目的であれば、フォロワー数よりも再生数を重視すべきでしょうし、ファンのエンゲージメントを獲得したいのであればフォロワー数も見ていく必要が出てくると思います。

平地:TikTokを始めたてのときに、プロスポーツチームや選手が再現性高くできそうなことってありますか。

山口:TikTokで自ら仕掛けてトレンドを作っていくのは難しいので、すでにTikTok上で起きているトレンドに乗っかった動画を作っていくのが多くのユーザーさんの興味を引く手堅いやり方であり、再現性のある方法だと思います。

高橋:また、ただマネをするだけではなく、自分の強みを出していくことが重要です。スポーツには様々なアセットがあるとお話ししましたが、それとTikTok上にあるトレンドをかけ合わせて様々な動画をアップしていけると、自ずとTikTokユーザーに響くコンテンツが生まれると思います。

メジャーではないスポーツにも大きなチャンス

平地:最後に今後の展望を教えてください。

山口:我々の最終的な目標としては、TikTok上で動画を投稿するクリエイターさんにも、動画を観るユーザーさんどちらにもスポーツを楽しんでいただくことです。TikTokをきっかけにスポーツを楽しんでいただければ、我々としてもありがたいことなので、プロスポーツチーム・選手の皆さんには、TikTokを新しいファンへのアプローチや、ユーザーがこれまで見たことのない動画の発信に活用いただきたいです。

高橋:TikTokはクリエイター自身の知名度よりも、動画そのものがおもしろいかどうかが問われるプラットフォームです。ハンドボール日本代表選手の土井レミイ杏利選手がレミたんとして230万以上のフォロワーがいるなど、日本ではまだメジャーではないスポーツでも注目を集めることができます。野球やサッカーなどのメジャースポーツが、新たなファン層にアプローチできるのはもちろんですが、メジャーではないスポーツチーム・選手にもたくさんのファンにアプローチできる可能性があることを、今後伴走しながら伝えていきたいです。

平地:今回のお話でスポーツチーム・選手におけるTikTok活用の可能性をかなり感じました。今後僕らとしても様々なチームに対し積極的にTikTok活用を提案していこうと思います。今までTwitterやInstagram、YouTubeを軸に提案はしてきたものの、今後新たなターゲット層を狙うためにもTikTokは有効だな、と感じています。高橋さんに山口さん、お話を聞かせていただきありがとうございました、僕もとても勉強になりました!

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2021/07/05 09:00 https://markezine.jp/article/detail/36627

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