大企業の変革に携わるというチャレンジを
汐満:転職活動中に自己分析を行う中で、BtoBマーケティングでキャリア形成をしていきたい、と考えるようになりました。その直後に現職のポジションのお話を伺い、企業規模も歴史もある企業ですが、ベンチャー以上に攻めた挑戦ができる環境だと感じたのでエントリー致しました。
白メガネさんから冒頭にマーケターが相次いでパイオニアに転職しているという話がありましたが、きっとその変革に携われることに対するおもしろさを感じている方が多いのだと思います。

大企業の変革に向いている人とは?
野崎:大手メーカーで落ち着きたいというマインドではないのですね(笑)。ちなみに、そういった立て直し、変革期にある大企業と相性が良い人ってどういったスキル・マインドを持っていると実際に入られて感じますか?
汐満:スタートアップの立ち上げでも共通しますが、キャッチアップの速さはとても大事だと思います。特に大企業になると社内や部署で様々なルールがあり、キャッチアップすべきことがたくさんあります。そこに愚直に対応していくことが重要です。
加えて、ある程度の給料レンジや役職で入っても、確実に自身で手を動かす場面が多いことは認識しておくべきですね。自分たちが異文化で新しい仕事をするので、資料などもそのまま他部門に展開しても浸透しないので、わかりやすい言葉に変換しますし、パートナー企業の方に対するコミュニケーションもとても気を付けています。プロジェクトマネージャーをしながら、実作業も自身でどんどん進めて行く必要があります。
野崎:既存のビジネスが動いている中で新しいことを仕掛けることの難易度が高いというのは、言われれば当然そうなのですが、盲点になりやすいのではないでしょうか。
キャリア面談をしていると、大手企業は既存のスキームがあってきちんと分業されていると思っている方も多い印象です。そのマインドで変革期のレガシー企業に挑むとギャップが生まれるのは必然ですね。
そして、汐満さんのキャリアからうかがえるのは、経験社数が多めでも大手企業に入るチャンスはあり、むしろ複数企業や環境で様々な変革・新規プロジェクトの立ち上げに携わってきたキャリアは、大企業の変革期に向いている可能性があると感じました。
また、ベンチャー・スタートアップで裁量権を持って新しいプロジェクトに取り組みたいという方も、既存の資産を活用しながら大企業の変革、立て直しというミッションも魅力的に映る方はいらっしゃるのではないでしょうか。まさに私が各企業からの依頼いただく人材相談も「DX推進人材」の需要が高まっています。
ぜひ汐満さんのキャリアも参考にしながら、転職前提ではなくキャリアの定期的な見直しをしてみてはいかがでしょうか。