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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

パイオニア汐満さんのキャリアで考える、転職を良い経験にするポイント

スタートアップ&フリーランスでやりたいことを経験

野崎:退社後はどんなキャリアを選択したのでしょうか?

汐満:2社目はがんに関する医療系メディアの運営企業で、広告セールスマネージャーを担当していました。BtoB商材の広告に携われるという点と、社員数が10~20名の初期フェーズのベンチャー企業だったので、小さな会社の中で上場を経験できると自分の市場価値向上につながると思い入社しました。

野崎:メディアセールスでの営業経験を活かして、規模の小さい会社で新しい経験を得ようとしたわけですね。その後はどういった動きをされていますか?

汐満:そこから、1回目のフリーランス期に入りました。私はキャリアに妥協したくなくて、「こういうことがやりたい」というのが定まっていない中で、転職をして職歴を増やす必要がないと思っていました。

 そのため、知り合いの会社の仕事を手伝うなどフリーランスとして働きつつ、Webデザインの学校に入ってキャリアの見直しを行っていました。

野崎:おもしろい発想ですよね。通常キャリアの転機の際、社内での異動を含めた「転職」というカードを切りがちですが、その中であえて経験社数を増やさずにフリーランスを選択するというのは斬新です。

 ただ、また会社員としてキャリアに戻る可能性がある中で、会社在籍の期間が空くと「訳あり」だと思われるリスクを考える方もいらっしゃいますが、汐満さんはそういった不安はありませんでしたか?

汐満:当時は不安を感じていましたが、採用に知見のある方に相談もして、きちんと理由があって、それ以上に価値を提供できる人材になっていれば問題ないという結論に至りました。

野崎:フリーランス期間中も仕事を得るだけのコミュニティ作りやスキル会得がしっかりできていたという証明にもなりますし、マネタイズの感覚が身に付きやすいので、フリーランスや起業を経て再び会社員キャリアを形成する場合、ポジティブな部分も多いんですよね。さて、その後はどのようなキャリアを選択したのでしょうか?

汐満:その後は縁があり、Salesforceのパートナー企業であるSALES ROBOTICSにPR・広報とマーケティング・アライアンスの責任者として入社しました。当時Salesforceが日本国内でも急成長しており、そのSalesforceから出資を受けているSaaSサービスに関われることに非常に魅力を感じました。

 結果的に、経営会議にも参加させていただいたり、インサイドセールス部門の部長も兼任させていただいたりと、現在の仕事に活きる幅広い経験を積むことができたと思います。

野崎:この転身のポイントは、企業規模を落として転職をすると責任者クラスのポジションを早い段階で経験しやすい点、汐満さんのようにマネジメントの経験が得られる点、経営会議などボードメンバーに近いところで仕事ができる点です。これは、ベンチャー・スタートアップ企業で働く大きなメリットとなります。

キャリアで足りない・必要な部分を環境の変化で拡充

野崎:そのような経営陣に近いポジションでキャリアを紡いだ後はどうされたのでしょうか?

汐満:インサイドセールスチームも過去の商談獲得数の1.5倍が獲得できる組織に成長できましたし、オフラインのイベントなど一通りの業務が経験でき、会社の経営体制が変わったタイミングをきっかけに転職をしました。

 転職先として選んだのが人材エージェントで、当時自身の部署で採用に困っていたこともあり、そこに携われる仕事に興味を持ったことからこのような選択をしました。

野崎:自分自身がキャリアの中で足りない・必要だと感じる部分を環境の変化で拡充しに行くという考え方ですね。社内転職で補えないスキルは社外転職は有効な手段となり得ます。

 ちなみに、副業で足りないスキルを拡充する考え方もありますが、副業はプロ人材として過去の経験を求められることが多いです。未経験業種や業務でスキルを拡充するのは、意外とハードルが高いことも覚えておいていただきたいです。

汐満:今思えば、サイバーエージェントに新卒で入社したときから、自分が企業や事業に貢献できるポイントと、就業することで習得できるスキルや経験のバランスを考慮して意思決定をしておりました。転職や部署移動もスキル形成の手段の一つですが、貢献できるポイントがないと成り立たないと考えております。

野崎:よって、経験社数が多くなってきたのですね。さて、採用領域の経験をした後、再びフリーランスを経て現在のパイオニアに参画されています。しかし、このような経験の後に今までのキャリアとは毛色が異なるパイオニアに転職されたんでしょうか?

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大企業の変革に携わるというチャレンジを

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/10/12 08:00 https://markezine.jp/article/detail/36899

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