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MarkeZine Day 2021 Autumn(AD)

マーケティングテクノロジー活用の最適な選択肢とは?――ブレインパッドが語るデータ活用の最前線

 2020年に世界で消費、生成されたデータ量は590億TBと言われている。こうした膨大な量のデータを的確に処理し、次の施策に活かすには解析のスキルや経験が必要だ。MarkeZine Day 2021 Autumnではブレインパッドの東一成氏が登壇。データ活用の最新動向やアナリティクスツールを選ぶポイントを解説した。

分析課題は20年前から変わっていない?

 ブレインパッドは2004年に創業し、ビッグデータを活用したサービスで企業の経営改善を支援する企業だ。膨大なデータを扱うデータ分析の専門集団として伊藤忠、ヤフー、電通など、日本のトップ企業と協業してDXを推進する他、企業のデータ活用を根本から支える取り組みを実施している。

 プロダクトビジネス本部長を務める東氏は、「ビジネスデータの分析課題は20年前から変わっていない」と語る。予測分析ツールやMA(マーケティングオートメーション)ツールなど様々なツールを導入して分析するには、スキルや経験だけでなく、データやビジネスも含め全てを知る人材が必要だ。

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 しかし企業内では、組織の刷新やトレーニングを積んだ担当者の異動や転職によってゼロからスタートになってしまう。また、データ分析・活用に関してアウトソースする企業も多く、社内に知見が蓄積できていないケースも見られる。

 そのため市場は、高額で属人的なツールを避けオープンソースを主体にし、日々のデータから実行する施策を自動化する等の方向へ流れている。「組織的な課題の解消には、育成した社員をずっと根付かせるか、プロセスを属人化せず自動化していくかのどちらかでしょう」と東氏は主張した。

株式会社ブレインパッド プロダクトビジネス本部長 東 一成氏

短期間で必要なツールを連携させていくことが重要

 米国では、ユーザー企業が極力カスタマイズせずにパッケージを組み合わせて、システムをスピーディーに立ち上げている。10ヵ月かけていたシステム構築をやめ、必要なツールを組み合わせて2ヵ月で取り組みをスタートするのだ。ツールの組み合わせはユーザー側の責任のため、主体的に行う必要がある。したがってユーザー側もスキルアップが必須だ。

 さらに、以前はデータベースを作りBIで時間をかけてデータを見える化していたのも、API連携でDaaS(Desktop as a Service)を使うと2週間で展開できてしまう。このように、テクノロジーが社会や人々の行動を大きく変えていっている。

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 短期間でマーケティング施策を打って結果を出したいとき、システム開発をゼロから行う時間はない。DX推進では一歩先を行く海外のツールも取り入れ、アジャイル開発で様々な施策が模索され、その結果を用いて次のフェーズへ進んでいる。

 こうした中、ベンダー企業は受託開発型のビジネスをやめてユーザー企業が主体となれるようコーチング支援をする伴走型にしないとDXの実現は難しい。2020年に経済産業省が発表した「DXレポート2」は、ユーザー企業とベンダー企業の共創による、業務のデジタル化が必要と提唱している。

 さらに米国 ITおよび通信分野に関する調査・分析を行うIDC社は、2014年にSocial、Mobile、Analytics(ビッグデータ分析)、Cloudで構成された第3のプラットフォームが企業のICTを大きく変革すると指摘した。

 IT試算のデータでは、2020年に世界で消費・生成されるデータ容量は59zettabits(590億TB)。IoT、テキスト、画像、音声、動画など非構造化データが80~90%を占める。企業が発生させるデータは10%程度で、残りの90%は消費者発であった。これだけのデータは社内のデータベースに蓄積できないので、クラウド、共通基盤、共創基盤、SaaS、DaaSの活用が必要となってくる。こうした中、東氏は「企業は社内データより一般消費者のデータをどう活用するかが非常に重要です」と語った。

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CDPで顧客アプローチもパーソナライズも自在に

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/01/07 10:30 https://markezine.jp/article/detail/37606

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