ネット領域にいける、民放キャッチアップと広告の強み
MZ:では、TVerやテレ朝キャッチアップの“見逃し視聴”コンテンツに配信する「キャッチアップ広告」について、教えてください。具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
山田:大きく3つあります。1つ目はデジタルの強みを生かして、属性や興味関心の軸で細かくセグメントして配信できることです。アドテクノロジーを駆使した多様な配信手法で、ターゲティング精度を含めて様々な指標を向上させることが可能です。
2つ目は、コンテンツ自体は地上波のテレビで放映されているものなので、プレミアムな配信面だということです。ブランドセーフティの観点から、安心して出稿いただけますし、広告自体も地上波の水準の考査があるので、質に問題がある広告の前後に流れる心配もありません。
3つ目は、やはり視聴完了率が高いことですね。TVerをはじめとする見逃し配信のCM視聴完了率は平均94.4%で、有音再生率は98.8%に上ります。「番組を視聴しよう」と能動的に訪れているユーザーに配信するので、しっかり視聴いただけます。
珠玉のコンテンツへの広告出稿ニーズが高まる
MZ:広告主も、内容や質も非常に幅広くなっている動画コンテンツの中で、ある意味で珠玉のコンテンツに広告を出せるわけですね。
山田:そうですね。テレビ局が培ってきた制作力をベースとしたコンテンツで形成されているマーケットになりますので、広告主、視聴者の方にも安心して観ていただけるメディアになっています。
そうした場にアドテクノロジーを活かした広告配信で出稿するメリットが、今多くの広告主に受け入れられつつあると実感しています。実際、問い合わせも出稿額もずっと伸びている状況で、各クールで前年を上回る数字になっています。
MZ:続いて、TVerとテレ朝キャッチアップへの広告配信をセルフで行えるプラットフォーム「UltraImpression Ad Manager」(以下、UIAM)について、どのようなソリューションなのか、教えてください。まず、こちらはどのような方たちを対象としたソリューションなのでしょうか?
木村:UIAMは、広告会社の方々を対象とした、キャッチアップを購入できる唯一無二のセルフサーブ型の広告配信プラットフォームです。
木村:簡単に操作できる管理画面から、配信メニューを自由に設計し、運用できます。アカウント登録していただければ、配信のシミュレーションや在庫の確認、広告素材の考査のやり取りなどを一気通貫でツール上から実行できます。