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掲載できる1枚を確実に撮るデジカメ撮影術

【デジカメ撮影術】プロカメラマンは「ありきたりの写真」を最大の努力で撮っている


写真を撮るというと、「傑作」を撮らなければと身構えてしまう人も少なくないようです。なかなか撮れない「傑作」を狙うことより、使える画像を確実に撮ることが重要です。【バックナンバーは こちらから!】

あなたの思い込みが「写真」に影響を与えている

 写真や写真家という言葉から、思い浮かべるイメージは人によってさまざま。それぞれの思い込みが、写真を撮る姿勢に対して影響を及ぼすことは多いようです。よくあるのは、プロカメラマンが撮る写真はすべて最高傑作のもの、一般では撮れないような質の高い写真という思い込み。だから自分も一眼レフを持って撮る時は、そんな「傑作」を撮らなければ、とガチガチに構えてしまう。そんな人は、まずカメラを置いて深呼吸でもしてみましょう。

 プロカメラマンは、いい写真を撮る腕も持っていますが、どんな状況にでも対応して、一定以上の水準の写真を撮ることを使命としています。一見するとなんでもない普通に見える写真の裏には、それを撮るための相応の努力をしているのです。派手な写真を撮ることが、必ずしも最良というわけではありません。

 カメラの世界に限らず、プロのする仕事とは、毎回傑作を生むことではなく、確実な仕事をコンスタンスにこなすことです。ウェブやメディアに「載せる写真」を撮る時に心得ておきたいのは、確実に使える1枚を必ず撮るということです。

 撮影ロケに出かけて、傑作狙いでたくさん撮ったものの、どれも中途半端で使える写真は残らなかったという結果では困るわけです。撮影した箇所では、どれか1枚は使える要素が残る写真を撮っておくことを最低限の目標にすべきです。

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この記事の著者

瀬川 陣市(セガワ ジンイチ)

フォトグラファー、写真撮影講師。米国ウィスコンシン州立大学等で写真を習得。帰国後、商業写真撮影、フォトカードグッズ制作など広く写真を使った活動をする。旅写真など紀行物撮影を得意とする。企業、団体からのピンポイントに応じた写真撮影講座、執筆を展開中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/06/13 19:09 https://markezine.jp/article/detail/3811

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