「普通の写真」は雑誌をたくさん見て学べ
写真の世界では撮影テクニックの出来を競うことが多いので、他人よりも違った作風、派手なイメージなどを求める人も少なくありません。それらを極めることは決して無駄なことではないのですが、何度もいうようにメディアに掲載することを目的としての撮影では、使える画像を撮ってこなければその撮影は意味がないことになってしまいます。
当たり前にあるものを当たり前に撮る、一見とてもつまらない撮影に思われるかもしれませんが、この基本が使える写真が撮るためのポイント。1つの被写体をしっかりフレームに入れて撮る、このごく当たり前の撮影をまずは心がけることが重要です。
では、当たり前の撮影とはどんなものなのか。わからない場合は、撮影したいもの(被写体)が、普通はどう撮影されているのかを探してみることから始めましょう。たとえば雑誌は、どのようにその被写体を撮るかを教えてくれる、いいお手本です。横浜の中華街だったら、中華街の記事をたくさん読みましょう。すると、中華街の一定の撮影のパターンが見えてきます。そして、自分なりにつかんだそのパターンを真似するところから始めてみるのも、方法の1つです。
被写体がどんな形をしているか、どんな状況におかれているかが、わかるように撮る、そんな当たり前にあるものを写し撮ることから始めてみましょう。これは、どんなにベテランになっても普遍な基本事項です。

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