オイシックス・ラ・大地の投資子会社Future Food Fundが運営するフードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 1号」は、安価で安全な培養肉生産を目指すスタートアップであるインテグリカルチャーに投資を行った。
今回の投資を通じて、環境負荷低減や持続可能な⾷として期待される細胞培養技術の進化及びマーケット創出に向けたサポートを進める。
インテグリカルチャーは独自開発の細胞培養技術を通じて持続可能で多様性のある未来の創出を目指し事業展開を行っている。安価で安全な培養肉生産を可能とする細胞農業プラットフォーム「CulNet System」開発。企業向けに提供する他、培養肉の副産物である細胞培養上清液を化粧品用途に応用し、スキンケア化粧品原料の開発等に取り組んでいる。
また、「CulNet System」を活用した培養フォアグラの生産開発にも取り組んでおり、レストランでの販売に向け計画を進行中。同社の技術が普及することにより、食糧不足への対応や畜産業による環境への負荷低減が期待される。
また、同投資により、Future Food Fund1号の累計投資額は7.8億円、投資先は13社となった。エコシステムの事例として共同商品開発や販売支援等が進み、フードテック・ニューフード領域の活性化に繋がっている。Future Food Fundは今後もフードテック領域への投資を進めると共に、2号ファンドの立ち上げも視野に更なるエコシステム構築を目指す。
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