【3社事例】クリエイティブ運用って、具体的にどうやるの?
ここまで、デジタル広告におけるクリエイティブ運用の重要性を解説してきた。だが、クリエイティブの重要性を認識していても、動画広告を量産できる体制やコストが整っていなかったり、クリエイティブを考えるフレームワークがないために、ABテスト以上の検証をするスキルやノウハウがなかったりなど、まだまだ課題は多い。
こうした現状を受け、リチカでは高いクオリティの広告クリエイティブを誰でも簡単に作ることができるクラウドサービス「リチカ クラウドスタジオ」を提供。加えて、戦略の策定からクリエイティブの制作・運用までを一気通貫で並走する支援サービスも行っている。
動画広告にトライできていなかった、あるいはデジタル広告の運用自体が初めてという企業でも、「リチカ クラウドスタジオ」の導入によりクリエイティブの運用、さらには広告効果を上げるところまで実現できているようだ。ここからは、「リチカ クラウドスタジオ」を活用して、どのようにクリエイティブ運用を行っていくのか、3社の事例を紹介していく。
【1】KEENは全4回の検証で動画広告の勝ちパターンを発見
1つ目は、米国発のアウトドアフットウェアブランド「KEEN」の事例。KEENは、まさに動画広告の重要性は認識しつつも、制作体制が整っていないためにトライできていなかった例だという。
行ったのは、ヤフーのディスプレイ広告における計4回の検証。KEENの場合、その時々でPRしたい商材が変わるため、商品を限定しない形で動画広告の勝ち筋を見つけていく必要があった。
検証の方針として、ヤフーのディスプレイ広告は文字量の多い記事コンテンツ群の中に表示されるため、シンプルなクリエイティブ訴求が重要であることを前提に検証を設計。勝ちクリエイティブを見つけるため、1回の検証で比較する箇所を1つに限定し、細かくPDCAを回していった。
検証した広告は、いずれもSALEへ誘導するもの。具体的には、「冒頭シーンのクリエイティブ素材」「コピー(訴求文言)」「動画内に出てくる靴の色」などを変数とした。
4回の検証を経て、「冒頭シーンで足元にフォーカスすると良い」など、細かな粒度で勝ちパターンを発見。動画制作の体制がないところから運用を開始し、PDCAを回せるまでに至った。